カゲプロ

□姿形は違うけど
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「シンお兄ちゃん!」



「わっ!
ちびせ、いきなり抱きついてくんなよ」



「だって、シン兄ちゃんの背中ががら空きだったんだもん」



「がら空きって、お前な・・・」



「いっつも!セト兄ちゃんがシン兄ちゃんにベタベタしてるから
俺、触れないんだもんっ」



「はいはい」







ちびせこと、小さいセトが来て少し時間が経った。


コミュ症だって言ってたけど

馴れれば、こうやって抱きついて笑いかけてくれる




大きいセトにはない可愛さに、不覚にもときめいてしまう自分は末期かもしてないけど







「ちびせ、他のみんなは?」



「人いっぱい、怖い」



「分かった
おいで、ちびせ」



「!うんっ」








未だに団員たちには馴れないようだ。


座っていたソファから、手を広げてちびせを招き入れると

こどものめいいっぱいの力で抱きつかれた








「ぐっ、ちびせ・・・俺はそんなに筋力ないんだからな?」



「ごめんなさいっ
シン兄ちゃんを見たら、つい」






子犬の耳と尻尾が下がり潤んだ瞳でこちらを見てくる・・・







「はぁ
今度からは気をつけろよ?」



「うん!!
シン兄ちゃん、大好き!」



「俺もだ」







抱きしめるちびせの頭を撫でながらソファで寝転ぶ







「シン兄ちゃん、セト兄ちゃんは?」



「ん?
俺は知らないけど、ちびせはセトに会いたかったのか?」



「ううん!!
へへ〜、シン兄ちゃん良い香り〜」



「ばっ、くすぐったいだろちびせッ」







首に顔を埋めるちびせの髪がくすぐったく

ちびせをどけようとするが




・・・こどもの力に、俺は負けた




くすぐったさを我慢していると

ちびせの後ろから誰かが現れ、軽々と持ち上げた








「なにやってんスかちびせ?」



「セト兄ちゃん!」



「た、助かった・・・セト
・・・セト?」







その人物はセトだったが、どこか複雑そうな顔をしてる







「どうしたんだ?」



「・・・なんでもないっス
ちびせ、そこは俺の特等席っスよ!」



「いつもセト兄ちゃんばっかずるいし
俺だって、シン兄ちゃんを独り占めしたい!」



「ダメっス!!
シンタローさんは俺のっス、ちびせにはまだ早いっスよ〜」








いきなり口論し始めた二人のセト








「今日も平和だ・・・」








そう思うようになった、今日この頃の俺―――


――







―姿形は違うけど2―









(シンタローさん!/シン兄ちゃん!)



(わっ?!
お前ら二人、仲いいな)



(俺はシンタローくんと、もっと仲良くなりたいっス〜)



(抜け駆けしないでよ、セト兄ちゃん!)



((やっぱり、仲いいなこの二人・・・ちょっと羨ましい))









―――

――









某コーヒー屋さんで、ミラ○サンドを頼もうとしたのに

友人からセトシンの話しがでてきて

自分の中ではセトシンセトって良いよね!ってなっていたせいか


店員さんに注文を聞かれ「セトサンド下さい」って答えた恥ずかしい人とは、この私です!!!←ただの愚痴w







つづくのか?


END・
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