カゲプロ

□気付かなくても良いけど
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※双子だったら・・・








「「シンタローくん!」」



「うっわ!?」







赤いジャージの後ろ姿に、双子の妹と共に抱きついた

そうすると思った通り



前のめりでコケた







「シンタローくん、本当に筋力ないね!
僕らよりひ弱〜」



「うるさい・・・
いきなり二人して抱きついてくんな」



「「いいじゃんか〜」」



「二人して可愛いポーズしてもダメだ!」








怒ったように見せながらも、僕らを可愛がってるシンタローくん。


それが分かる僕らにとって

シンタローくんは可愛くみえる








「そうだシンタローくん
僕とカノ、どっちが好き?」



「はぁ?」



「要するに
女の僕と、男のカノのどっちが好みってこと〜」



「言い方が非常に癪なんだが」



「「え〜?」」








軽いノリでシンタローくんに聞く双子の妹カノン



カノンは冗談のようにしてシンタローくんに聞いてるけど

僕には分かる






本気でシンタローくんが、僕らのことをどう思っているか聞こうとしてる







「ね、いいでしょ〜
どっちどっち?」



「あー・・・」



「シンタローくん?」



「選ばないとダメなのか?」



「「はい?」」







思わず聞き返す僕たちに


頬を染め、目を反らすシンタローくんが

指で頬をかきながら告げた








「お前ら二人のこと、大切に思ってるし
選ぶような要素はねぇよ
お前ら二人とものこと、その・・・す、好きだしっ」








とうとう真っ赤になって顔を反対に向けちゃった




あ、なんか胸の辺りがムズムズする








「なになに?
照れ隠しですか、シンタローくん?」



「う、うぅうううるさいっ!
あーあーっ、俺やることあっからじゃーな」



「「逃げたー」」







シンタローくんが別の部屋に移動し


僕とカノンの二人になった







「・・・シンタローくんってさ、可愛いよね」



「だね
今のはやばっかたな〜」



「だね〜」






お互い嘘ばかりなのに


シンタローくんのことに関しては、なぜか嘘を吐かない。



ま、後で冗談みたいに言い換えるけどさ。







「カノには絶対に負けないよ〜、なんてね?」



「ははっ、僕も〜って言っとこうかな?」







だから、本音はもう少し隠すことにしようかな?









―気付いた?まだ本音も言ってないのに―








(もう僕は、あの頃の僕じゃない)



(だから団長もセトも)



(そんな顔しないでよ)







―――

――







お揃いの髪型とかさ、フラグに視えちゃうんですけどね

成長フラグだと思うんです←何が?!


お揃い!って言ったけど

もう僕は大人なんだから〜こども扱いしないでよ☆て〜き〜n(((蹴り落とす!





欺いてるだけだと思っても、妄想は爆発しちゃうんだぁああぁああああ(((終われw







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