捧げます!
□泡と一緒に流して
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俺には大好きな双子の弟がいる
名前はアマタ
俺とは性格が反対で
よく正反対の双子だのと言われるほど
双子なのに違いがある
見た目も、タレ目なアマタとつり目な俺
昔は一緒だった身長も
気が付けば俺がぬかしてた
何をやるのも一緒だったし
今も同じ学校に通っていると言うのに
この頃は特に
ニット帽や、堅物、眼鏡の邪魔のせいで
俺がアマタと一緒にいる時間はほんのわずかなものだ
腹立たしく奴らを追い払ってやってるのに
アマタの奴は怒ってくるわ
昨日なんて
『カグラのばか!
折角、友だちができるチャンスなのに邪魔しないでっ』
・・・思い出しただけで腹立つ!
俺がアマタの為を思って言ってやってんのに
あんなアマタ狙いだってバレバレの奴らの
どこがいいんだってんだよ!
だからじゃねぇが
今日はアマタにぎゃふんと言わせてやるっ
どれだけ俺がお前を大切にしてるかってよ
−泡と一緒に流して−
(ん、仲良し兄弟特集?)
(1、朝の挨拶・・・2、抱擁
3・・・風呂?)
(これだ!)
雑誌を手に
俺はある決心をした
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