捧げます!
□ねこの愛で方
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アマタが起きると
頭に異変を感じ
寝ぼけた頭で洗面台まで行き
自分の姿に唖然とした
「え・・・にゃ、にゃんでっねこ耳?!!」
−ねこの愛で方−
「ど、どうしようっ
まだ俺寝てるのかにゃ?!!」
「おい、どうしたアマタ?」
「カ、カイエンっ」
外で走ってきたのであろう
少し汗を流しながら洗面台に来たカイエンに
アマタは潤んだ瞳で見つめ
軽いパニックを起こしているせいか
カイエンのシャツを掴むと必死に現状を説明した
「お前の言いたいことは分かったっ//」
「ど、どうしようっ
俺ねこににゃってるにゃ〜〜〜っ///」
ぴんと耳をはり
恥ずかしそうにするアマタ
先程から、感情で動く耳を不思議に思い
カイエンはふと手を伸ばした
「・・・その耳、本物か?」
「え・・・」
おもむろにカイエンは
アマタの頭の上についたねこ耳を掴んだ
「にゃっ、にゃんか・・・ん
変な感じにゃぁ、カイエン・・・っ」
「−−−っ」
身震いし、ねこ耳を垂らし
無意識にだすアマタの色気に
カイエンは心の中に葛藤しながら
自分の理性を総動員して襲いたい気持ちを抑えた
「わ、悪い・・・」
「ぅ、ぅうんっ
気にしにゃいで//」
気まずい雰囲気が流れる中
二人の後ろから
空気を読んだのか読んでいないのか
一人の少年が現れた
「お前ら何やってんだよ?」
「ニャンディっ」
「・・・アマタ、朝から誘ってんの?」
「違うにゃっ!!!」
アンディは二人の間に入ると
アマタをまじまじ見つめた
「カイエン、そう言う趣味だったとは知らなかったけどよ
朝っぱらから洗面台で、ってのはいただけねぇぞ?」
「貴様はどんな勘違いをしているかは分からんが
どうやらドナール教官に引き渡されたいようだな、アンディ?」
「じょ、冗談だってっ!!!」
「そう言う趣味ってにゃんにゃの?」
「お前が気にすることはない」
「?」
疑問にするアマタを横に
アンディはカイエンに閉められていた
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