色々置きました

□文章を打ってたら全部消えました
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もともと、軍に入ってたから

事務的な仕事も暗殺術も、なんだってやってきた俺は



今現在進行形でPCの画面の前に座って作業することは馴れている方だと思う。






カタカタと、俺の指に合わせて打たれて行くキーボードの音は

どことなく静まり返った部屋には大きく聞こえる










「五月蝿いんだけど、ヒノミヤ?」



「だったら此処から出てけよ、藤浦」



「やーだね」








いや、言い間違えた。



この男・・・藤浦 葉のせいで静かじゃなかった。








「だいたい!
なんで俺の監視役がお前なんだよ・・・」



「仕方ねぇんじゃね?
じじぃのお気に入りのユウギリに手ぇだしたんだし・・・ロリ「コンじゃねぇからな!」・・・へいへい」









そう、俺が事務処理をしている理由は


俺を拾った、兵部のせいなのだ・・・





なぜかユウギリとデッキで会って、話しをしていたら

兵部が冷たい目でこちらを見て、この業務を押し付けて来た。






そんで、藤浦に俺がサボらないように監視させ


なにかあれば連絡ができるようにしているのだ。










「ったく、どんだけ過保護なんだよ兵部は」



「可愛い娘みたいなもんだしな〜
おい、そこの計算式間違ってんぞ?」



「え、あ・・・本当だ」









気付かなかった内容のミスを平然とした顔で答える藤浦。



俺が言われたミスを直していると


後ろから抱きしめて来た・・・










「ちょ、おい?!」



「・・・やっぱ筋肉質」



「はぁ?
そんなの当たり前だろ・・・って?!ちょ、どこ触って、」



「・・・胸もねぇよな」



「ひ、ぅ
へ、変なとこ触んなよっ」








伸ばされた手が、俺の身体を触って行く



胸の突起に触れられ、変な声を出してしまい

後ろの藤浦を睨めば



なぜか、ぽかーんとした表情で俺の方を見ていた








「な、なんだよ?」



「・・・」



「おーい、藤浦?」



「うぉわぁあっ?!!
な、なんだよっ」



「んなに驚くなって!
こっちまで驚くだろっ」



「は!
こんなんで驚いてんじゃねぇよ」



「お前だって驚いてたろ!」









ああ言えばこう言う・・・とは、正にこのことだろう



なぜか怒られながら言われ

こちらも言い返す。




そうすれば、藤浦が俺の耳元で声を出す








「いいんだぜ、ここで能力つかっても?」



「―ぅらっ」



「あ?」



「藤浦っ、耳元で喋んな!!
こそばったいし、変な感じがすんだよっ」









藤浦の能力は馴れてきたが


耳元で直接話されるのは馴れない・・・




身体を離そうとすれば、藤浦がニヤけた顔で近付いてくる







「ははーん?
ヒノミヤくんは、耳が弱いんだ〜?」



「違ぇよ!
つぅか近付くな」



「いや〜だね!!」



「っわ?!」



「ちょ、えっ」







迫って来た藤浦から避けようと


身体を後ろにずらしていると



運悪く、PCのコードに足をとられ




藤浦もそれにつられて一緒にこけた







「――ってぇ・・・
大丈夫か、藤浦?!」



「あ、当たり前だろ・・・」



「・・・」



「・・・」







沈黙が流れる・・・



理由としては、俺の上に藤浦が倒れ

押し倒しているような形になったからではあるが




男同士でなると、反応に困るものがあるからだと思うが







「ヒノミヤ」



「え?」



「俺さ・・・お前のこと」







真剣な顔で見つめられ、段々近くなる藤浦の顔に


思わず狼狽え、視線を横にする








「あ、あのさ藤浦っ
ち、ちか・・・近い!」



「・・・ヒノミヤ」



「な、なんだよ?」









もう一度藤浦を見れば、もう指一本もないくらいの距離になっており



思いっきり目を閉じた・・・









「ぶ、ぶふぁっ!!!
そんなマジな顔すんなよヒノミヤ!」



「・・・はぁ?」



「なにお前?
キスされるとでも思ったのかよ〜?」



「ち、ちっげぇよ!!!
バカにすんなよなっ」



「えー?
どぉだかな〜」









いつもの雰囲気に戻り、離れていく藤浦



笑いながらさっきのことをバカにしてくるが

一瞬、本気に感じ取ってしまった自分が居ることが否定できず



思わず顔を真っ赤にして反論する・・・









「ヒノミヤってマジ初だよな〜」



「だぁあああ!!!
バカにすんじゃねぇよ!」



「そうですねー
・・・つぅかいいのかよ、そのPC?」



「は?」



「主電源、切れたみたいだぜ?」








指を指された先をみれば、PCの画面が・・・



ただし、さっきまで映っていた画面は黒く変わっており





真っ青になりながら、主電源を入れ直し

画面を再度開くも








「・・・思わぬことで電源が切れました?
え、嘘だろ?
さっきまでの内容は・・・」



「消えたな」



「そ、そんなっ
あんなに頑張って打ち込んだのに!!!」







残念過ぎることに、俺の先程までの頑張りは




一瞬にして灰と化したようだ・・・








その後、勿論兵部にバカにされながら


藤浦には爆笑され・・・



最初から打ち直したことは言うまでもない








―文章を打ってたら全部消えました―









(倒れたあの時・・・事故ではあったが
あいつとキスしてしまったのに)



(嫌悪感や焦燥感ではなく)



(嬉しさがこみ上げた・・・)










――――

―ー










本当に、保存前に消えた



文章と・・・日記のRES・・・・・




それが辛過ぎて愚痴をこぼすために書きましt(((殴





わぁあああぁああっ!!!


一生懸命書いたのに・・・また消えたぁああぁああああっ!!!




文字数で言ったら、原稿用紙10枚分だよ?!

長編二本、短編三本、日記だからね?!






糸色 望 だ!!!






みなさんは気をつけて下さいね!!!←





 

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