カゲプロ

□彼の表情
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みんなに見せる、優しい笑顔。


元気で明るいあいつが全てだと思ってた・・・








「ぁ、はあっ・・・そこばっか、触るなって」



「はは、だってシンタローさん
ここ触ると、こんなにヒクヒクさせて美味しそうなんスもん」



「ひぁあっ!
だ、だめだっ、でる・・・でるからぁ」



「だしていいっスよ
俺が全部受け止める」









自分の中で溜まった熱が、あいつの口の中に吐き出される。

原因はまぁ、この男・・・セトさんのせいではあるが

恥ずかしいとか羞恥心とか、兎に角穴があったら埋もれたい状況なのである。




俺は吐き出された快楽やらなんやらで、未だに震える身体を抱きしめるようにして

セトさんの顔を睨んだ。








「っ、はぁ・・・この変態
なにニヤニヤ、してんですか・・・バカっ」



「やだなシンタローさん
好きな人とエッチなことしてるんスよ?
顔が緩みっぱなしっス!」



「爽やかに言うなよ・・・っ、ふ」








喋っていただけなのだが、セトさんは俺の後頭部に腕を回し

俺の口の中へ自身の舌を入れ、絡ませてきた。








「ん、ふ・・・」



「、は・・・最高っスねシンタローさん
俺もっと、シンタローさんを味わいたいっス」



「も、無理だって!」



「大丈夫っスよ
シンタローさんなら出来るっス」



「ちょ、おいっ・・・ひぁ?!」









さっきまで舐め回されていた、俺のアソコ・・・もとい俺の息子を

セトさんは軽く握りながら


余韻の残る俺の身体に、再び刺激を与え
快楽を引き戻してきた。








「くぅ・・・っ、う
そんな触ったら、またでちゃうって!」



「さっきも言ったじゃないっスか
全部受け止めてやるって。
それに、馴らさないと辛くなるのはシンタローさんの方なんス・・・よ!」



「っつ――あ、ん!」



「・・・そろそろ、いい感じっスね」



「ぇ、」








握られていた息子が解放されたと思ったのだが

次に視界が反転してしまい


目の前には、・・・凄くエロい顔をしたセトさんが居て
思わず息を飲んだ。




改めてセトさんの身体を見てしまうと


自分とは違い、沢山のバイトを掛け持ちしているだけあって

いい感じの筋肉と、成長してきた身体が目に入る。



そんなセトさんに俺は抱かれているんだ・・・

しかも、その・・・




セトさんの息子が見えてしまい
更に追い打ちがかかった、言い難いなにかがそこにはあるんだ。









「む、無理無理無理!!!
こんな立派なモノ、絶対に入らない!」



「はは、シンタローさんに立派って言われると
照れちゃうっスよ〜
俺の息子が入りたいってさっきから勢いずいてるんで、安心して欲しいっス」



「安心要素が全く感じられねぇよ!」



「もー、入ったら直ぐっス
痛くても直ぐに快楽になるっスよ〜」



「ま、ちょっ――ひぃんっ!?
あ、あぁあ!!!ぃ、」










ぬちゅっ、ぐちゅぅー・・・






水音が耳で聞こえる。

確実に、これはセトさんと俺とが繋がる音で


仰け反る俺の腰を掴み、思いっきり深くまで入れてきているのが腹部で感じる。



内壁あたりまでくると

動きが止まったが、俺にしてみればこの状況は凄く・・・物凄く辛い!




気持ち良さがあるにも関わらず、動かないとそわそわすうるような・・・そんな感じだ。察して欲しい。








「ん、ぁ
せ、セトォ・・・」



「っ」



「動いて、くて・・・頼むっ」



「はー、ぅ
シンタローさんは頼み事が上手いっスね
っ動くっスよ?」




「んアっ!!」








上下に腰を動かされる度に、中で繋がる水音は激しくなる。


生理的な涙が零れ

セトさんに回した腕に力が入る。









「っ、シンタローさんッ」



「く、ぁうッ
セトさん、もうっ・・・!」



「逝くっすよ!」








ドピュッーー!!!








「アアアァアアッ!!!
ひ、ぅあ・・・ッン」



「はっ、はぁ・・・」








熱い・・・


身体の中に入った熱が、セトさんと繋がった感覚を強くさせる。



それが嬉しいような照れくさいような気になって

セトさんにしがみつく。




俺のライフはもう0だが


なんとなく・・・




なんとなく、こうしたくなった。








「セトさん・・・」



「はい?」



「大好き、です」



「〜〜〜っ
シンタローさん!」



「わわっ?!」



「俺もシンタローさんのこと大好き・・・いや
めちゃくちゃ愛してます!!!」







強く抱きしめられ

思わず真っ赤な顔で笑ってしまう。





みんなに見せる、優しい笑顔。

元気で明るい性格なセトさんは



実は、こんなに一途で

激しかったり変態っぽかったり、エロい人だなんて




俺だけが知ってる顔だと思うと






・・・案外、悪くない。










―彼の表情―











(シンタローさん)







熱い目で見てくるセトさんの目に


自分だけが映るだけで




俺の中が満たされていく・・・―――


――









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