カゲプロ

□姿形は違うけど
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突然ですが、セトが二人に・・・しかも

片方は小さくなって出現しました。






「っ」








そして、小さなセトの方は壁に隠れてる・・・


当初のマリーのような状態だ、コレは。








「なぁセト、」



「なにも言わないで下さいっス!
それより、どう言う状況なんスか・・・?」



「っ、ここ・・・どこッ」



「「・・・」」






どうしよう



頭の中がゴチャゴチャしてて、整理するどころじゃない。




目の前の大きいセトは困惑気味で

かく言う俺も混乱しているが


小さいセトのがもっと悲惨な感じだ



涙を目にいっぱい溜め・・・なんか、保護欲がでちゃうような








「えっと、一応聞きたいんだけど
お前の名前は?」



「ぇぐ、セトォ・・・」



「そっか。
セトくん、ここはメカクシ団って言う組織のアジトなんだ」



「めかくし?」



「そう。
多分だけど、なにかの手違いで君は此処に来ちゃったんだと思う」



「か、帰れないの?
つぼみちゃんとしゅーやは?」



「・・・」







大きいセトの方を見れば、複雑そうな顔で

それでいて困ったような顔をして、小さいセトと目線を合わせるようにしてしゃがんだ







「大丈夫っスよ!
直ぐにとまではいかないっスけど、元の場所に戻れるっス!」



「おにいちゃん、ほんと?」



「勿論っス!
それまで、俺たちがちゃんとめんどう見るっスよ〜」



「わぁっ!?」









大きいセトが小さいセトを抱き上げ肩車をすると


こっちを向いて、あの爽やかな笑顔を向けてきた








「シンタローさん、とりあえずみんなに相談するっスか!」



「だな
セト、」



「「なぁに?/なんスか?」」



「あー・・・おっきぃ方のセトなんだけど、」



「同じ名前って複雑っスね」



「じゃあ・・・幸助?」



「な、っ」








あ、真っ赤な顔








「おにいちゃん、顔真っ赤!」



「う、うるさいっスよ!
そんなこと言うちびセトには、こうしてやるっス〜」



「わぁああっ?!!」







ちびセトって・・・



小さいセトを乗せたまま走る大きいセトに

バレないよう笑うと




二人してこっちを向いてきた





・・・セトは、こんな風に成長して行くんだな





そんなことを思いながら

俺を待っている、二人のセトの方へと足を速めた。









―姿形は違うけど1―









(おねえさんの名前は、なんて言うんですか?)



(おねえさ、ん?)



(はは!
シンタローさんは美人っスからね、勘違いしてるんスよ)



(・・・セトは小さい頃から残念なイケメンだったんだな)



(え?)









―――

――









小さいセトくん可愛いよな〜


って、言っただけで

「ショタ好き?」って友人に言われてしまったorz







つづく←ぇ?







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