カゲプロ

□飄々してるあいつ
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「猫目」



「え?」



「いつもヘラヘラしてる」



「シンタローくん?」



「案外力持ち」



「それはシンタローくんが軽いからじゃない?」



「口達者、笑浄土」



「ねぇねぇ、褒められてるのか貶されてるのか分からないんだけど〜」



「夜咄ディセイブかっこよかった・・・」



「うん、ありがと〜・・・でどうしたの?」



「・・・」



「シンタローくん?」






今、俺の目の前に居る赤いジャージを着た少年は

俺の特徴でも言いたいのか



なにがしたいのか分からない?




なんだかんだで一番長い時間一緒に居るが

やる気なさそうにも見えたり、苦労性のように見えたり


また言うけど、なんだかんだでこのシンタローと言う人間は面白い



今まで会ったことがないようなタイプだからかな?






まぁなにが言いたいかと言うと

唐突に言われた言葉たちは、僕の中ではなんのことか分からないでいる







「カノ」



「ん?」



「どんなお前でも、俺は嫌いじゃないから」



「へ?」



「嘘だろうが本音だろうが、カノのこと嫌いじゃないから・・・」







泣いてんの?


そう思ったけど、シンタローはこっちの頭を自分の胸の方へ持って行き

・・・抱き寄せた




心臓の音は正常で


どこか安心する








「俺は嘘が下手だし、お前を不快にさせるかもしれないけど
これだけは本当だからな」








お人好し





きっと僕は、この少年を何度も傷つける


それでもきっと、僕は側に居続けるとも思った








「シンタローくんって本当、僕のこと好きだよね」



「変なこと言うなっ!」



「はは、顔真っ赤〜」







―飄々してるあいつ―







(なにがあっても本音を隠すから)


(これも嘘だと思われていいから・・・)



(今はこの心臓の音だけを感じていたい)






―――

――








夜咄ディセイブかっこよかったぁあああぁあああっ!!!


カノくんかっこいい!

双子だったの?
それとも、昔女の子だったの?
セトくん好きだったn(((殴



ゲホゲホッ!

兎に角それが叫びたかったのと



なんか泣けた!
オーマイダーディーなんて言葉つかうから、なんかシンミリしちゃって(;ω;`)酷くも汚れてもないし!



シンタローくん抱きしめてあげて!ってなった・・・

セトくんが適任だけど、うん。





【END】



 

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