アクエリオンEVOL2

□本心:甘えたいだ
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「ふー・・・」






時計が23時を指す時間帯

俺は自室で、生徒の答案に赤ペンでマルとバツを付け終え


固まった肩を天井に向け伸ばした。



ボキボキと鳴る肩に、溜め息を吐きつつも

終わった後の達成感に少し満足する。







「さてと」






赤ペンを仕舞、つけていた明かりを消そうと移動すると


近くのソファから声が聞こえた。







「ぅ・・・ん、どなーるさん?」



「アマタ、お前ここで寝てたのか?」



「え?」






ソファには、教え子でであり・・・俺の恋人であるアマタが

座った状態で、目をこすりながら俺を見上げてきた。







「あ、俺っ
ドナールさんが終わるまで待っていようと思ったのに・・・」



「採点で遅くなるって言ったろ?」



「その、・・・一緒に寝たくて
・・・っ!あ、変な意味じゃないですからね!」



「分かってる」






顔を赤くしながら、首を振るアマタの頭を撫でながら


(ちょっと期待したのは黙っておくとして)笑って流してやり



口元にキスをする。






「ん、」



「そんな顔をしてると、喰っちまうぞ?」



「ぇ?」



「物欲しそうにしてるぞ、アマタ?」







実際は俺の気持ちだが


なんとなく、アマタに言ってみると



思わぬ反応が返ってきた。







「はい・・・
もっと、して下さい・・・ドナールさん」



「な!?」



「や、やっぱり嫌ですよねっ」



「違う、そう言う意味じゃねぇよ!
・・・本当にいいのか?」



「はい」







頬を染めて、俺の首に腕を回してきたアマタは


ゆっくり俺の唇に、自身の唇を重ね

嬉しそうに笑った。








「は、ぁ・・・ドナール、さん・・・」



「ベット行くぞ、アマタ」



「っ
好きにしてくれて、構いません」







やけに、今日は積極的な恋人を横抱きし


自室のベットへ押し倒すのに



そう時間はかからなかった。









―本心:甘えたいだけ―








(やけに素直だが、本当にどうした?)



(・・・ぁ、ん
その、ドナールさん、が)



(俺が?)



(はぅ、あ
書類ばっか見てる、からっ〜〜〜あぁああっ!!)



((どうしよう、俺の恋人が可愛過ぎて逝きそうだ))









―――

――









そんなドナアマ下さい←





 

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