アクエリオンEVOL２
□休日どう？
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戦いが終わって、学園や他の場所での復興作業が大分終わってきた中
漸く訪れた大きな休み、みんながどんな風に過ごすのか気になって
俺は色んな人に聞いてみた
―――
「ねぇアンディ、アンディは休みどう過ごすの？」
「ん？
俺の休日〜？」
土に埋まってしまった、学園の機材などを掘り出していたアンディに
手伝いがてら、聞いてみた
「やっぱ、MIXと出かけるかな・・・」
「ふふ、上手くいってるんだ？」
「ま、まぁな！
でもMIXの奴、あの事件以来身体がな・・・」
「確か性別がコロコロ変わっちゃうって言う？」
アルテア界に連れて行かれ
ヴェーガに戻って来た時の衝動なのか
時々、MIXの身体が男のものに代わり
かと思えば女の子の身体に戻ると言う問題を抱えていた
本人に自覚はないけど、男の身体になった時
僕口調で男らしい性格になるらしい
理事長たち曰く、女性ホルモンが増えれば女の子の身体に
男性ホルモンが増えると、男の身体になるらしいけど
命に別状がないのはホッとした
「どんな姿でもMIXはMIXなんだけどよ・・・
男の姿になると、やけに男らしいと言うかなんと言うか・・・」
「そう言えば、MIXYファンクラブって出来てたよね
MIXって、女の子に優しくて紳士な態度とってるから」
「そうなんだよ！
俺より、俺より女の子にモテるなんてっ」
俺もちょっと複雑だな・・・
「なにか、僕の噂をしたか？
アンディ、アマタ・・・？」
「ミ、MIX！！？」
「あ、MIX
ちょうどよかった、さっきまでMIXのこと話してたんだ」
「僕の？」
まさに、男装の麗人
元の歩き方が綺麗だったからか
俺たちの方へ歩いて来る時の姿勢も凄くピシッとして
雰囲気がいつもと違うみたいだ・・・
「MIXって、姿勢が綺麗だから歩き方も様になってるよね
どっちの姿も凛としてる・・・」
「い、いきなりなんだアマタっ！？
褒めてもさっき女子から貰ったキャンディしかないんだからな！」
そしてツンデレに拍車がかかってる・・・
有り難くキャンディを貰いながら
俺の横で落ち込んでいるアンディの肩を叩いてあげる
「どうしたんだアンディ？」
「だってよ、MIXが男になったりすると
俺よりモテて、なんか灼ける・・・」
「ふ、僕はアンディが他の奴にモテなくて安心だ」
「どう言うことだよ？」
「ぼ、僕以外がアンディを大好きになっていなくて良かったと言う意味だ！
察しろ、この穴堀りバカ！！」
思いっきり頭を叩くMIX・・・いや、MIXY
殴られた本人はポカンとした顔で俺の方を振り返ると
「どうしたらいい、アマタ？
俺のMIXが可愛くて仕方ねぇよ」
「はは、元からでしょ？」
満足げな顔をするアンディと
こちらを見て、顔を赤らめるMIXY・・・
って、もう女の子の身体に戻ってる？！！
「MIX、元に戻ったんだね」
「だ、だってアマタが・・・」
「俺？」
「〜〜〜っ
な、なんでもないわよ！
行くわよアンディっ」
「え、ちょMIX？！！
アマタには惚れんなよ！」
「うっさいわよ！
アンディなんて、自分が掘られてしまえっ」
「はぁああっ？！！
怖い、めちゃくちゃ怖ぇよMIXッ」
まるで台風のようだった・・・
きっと、これが世に言うかかあ天下と言うものなんだろうな
まぁ結果として、アンディとMIXは二人でいつも通りってことかな・・・
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