企画部屋

□ホットチョコを一口どうぞ
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アマタくんが普通にアルテア界にいます



イズモさんの副官っぽいです






それでも構わない人は↓







−−−―

――













周りは書類が重なり



手元は似たような文面が広がる









「はぁ・・・」









カグラの勝手な出撃のせいで増えて行く始末書



本人がやらないせいで

俺がやらなくてはならないのだが、量が多い





そのせで、重くなる手元を動かしながら


凝った肩を回す










ゴキゴキっ













「・・・」












まさかここまで凝っていたとは・・・






今のは聞かなかったことにし

もう一度書類に集中しようとした時だ












コンコンコン











自分のいた部屋を規則正しくノックする音がし


俺は短く返事をしてから中に入れた








・・・どうせ、また書類を持って来たのだろう






そう思いながら誰が来たのかも見ず

書類に向かっていると








−−甘い香りと、慣れ親しんだ香りが部屋に広がった













「ん?アマタか」





「イズモさん、確認もしないで俺を入れたんですか?」





「どうせ書類だと思ってな
・・・その甘い匂いは?」










先程から香る匂いが矢張り気になってしまい


アマタに尋ねると






書類を全て取られ、代わりに一つのマグカップを置かれた














「アマタ、書類を」











返せ、と言おうとしたが


普段あまり怒らないアマタが顔を歪め



まるで“あなたは何を言ってるんです?”とでも言いたげな顔をされた・・・







地味にショックを受けている俺に

アマタが口を開いた










「ダメです。どうせ、部屋にこもっているから心配で来てみたら
予想通り、ずっと仕事していたんですね」





「・・・お前も仕事があるだろ」





「俺のノルマは終わりました
ホットチョコ作ったんでそれを飲んで休んで下さい、後は俺がやりますから」





「だが、」





「聞きません
少しは・・・俺を、頼ってくれませんか?」





「アマタ・・・」












頬をほんのり赤く染め


頭を下げると




逃げるように扉から書類全部を持ったまま出て行ってしまった












「ぁ・・・」











何もなくなった俺の前にある


先程アマタが置いていったホットチョコレートが目に入り



持ちでに指をいれ口まで運んだ










(・・・甘い)









いつも以上に甘く感じるが


疲れていたせいか


それは丁度いい甘さのホットチョコレート







そう言えば、今日はバレンタインだったことに
今更ながら気付いた











−−もし、これが・・・


“本命”だったら嬉しいな−−









ガツンッ!













変な考えをする自分の頭を机にぶつけ


正気を戻すと




一気にホットチョコレートの入ったマグカップを空にした















−ホットチョコを一口どうぞ−














(はぁ・・・バレンタイン用に作ってきたのに、イズモさん仕事ばっかして

−−もっと良い雰囲気で渡したかったのにな・・・
イズモさんの、バカ)








ハクシュッ!








(・・・誰か噂でもしたのか)














どうしても


イズモ→)←アマタくんになってしまうorz





あとがき






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