企画部屋
□甘さの後の
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「ふぁ・・・」
朝の空気と
隣で寝ているアマタの体温で目が覚めた
「ん・・・」
幸せそうに眠る彼の前髪をはらい
一度キスを贈る
昨日は俺としたことが
彼に無理をさせてしまったから・・・
寒さですり寄ってくる彼をもう一度抱きしめ
寝顔を見つめていると
ゆっくりと彼の瞳が開いた
「ん・・・しゅれーど?」
「ふふ、おはようアマタ」
「おは、よう・・・」
「あ、そろそろ起きないと授業全部遅れるよ?」
「んん?いま、何時・・・?」
寝ぼけながら
舌ったらずな声で話すアマタの髪をなでながら
近くに置いておいた時計を見せると
目を見開き
飛び起きた
「ぅわあ遅こ、いたぁっ」
「あまり動かない方がいいよ
昨日は激しかったからね?」
「あ、うっ///」
「一応、ドナール教官にもアマタは風邪だって伝えておいたよ」
「あ、ありがとうシュレード・・・」
「気にしないで」
腰をさすりながら
布団に座りなおすアマタの肩に腕を回しながら
今度は触れるだけのキスを唇に贈る
物足りなそうな顔で見てくるアマタが可愛くてもう一度キスをする
「シュ、シュレード・・・
あ、あのさ」
「ん?」
何かを思い出したようで
一端俺から離れ冷蔵庫まで腰を庇いながら向かうアマタ
少ししか離れていないのに
なぜか消失感が胸を占めるが
笑顔な彼を見ているとその考えも吹き飛んでしまう
「あ、あの・・・今日ってバレンタインだろ?
だから、これ・・・シュレードに渡したくって」
「俺にかい?」
「みんなから聞いたんだ
バレンタインって、好きな人にチョコをあげるんだって・・・だ、だから、受け取ってくれないか?///」
「嬉しいよアマタ・・・
君からのチョコ、食べるのが勿体ない」
「大げさだよっ
作り方は教えてもらったからいいけど、始めて作ったから・・・」
小さな袋に入ったチョコを取り出し
アマタの前で食べて見せる
「ど、どう?」
「すっごく美味しいよアマタ」
「よかった!
口に合わなかったらどうしようかと思ったんだ」
「そんなことないさ
ほら−−−」
「へ?ぁふ、・・・ん」
口に含んだチョコをアマタに食べさせると
昨日のように潤んだ瞳になる
「ね、美味しいでしょ?」
「に、苦い・・・///」
恥じらいながら
呟くように言うアマタの耳元まで近付き
「じゃあ・・・甘くしてあげる」
「///」
その後は
再びベットでアマタを鳴かせ
言葉通り、甘くしてあげたのは
言うまでもないよね?
−甘さの後の−
苦さと甘さ
−−−
――
(^q^)
→反省と後悔
あとがき
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