企画部屋

□口の中に広がった甘味
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学園で用意された部屋へ帰る俺にとって



今日だけは足取りが重かった












「はぁ・・・ただいまアマター」





「おかえりアンディ
・・・どうしたの溜息ついて?」










奥の台所から聞こえアマタの声に疑問を持ちながらも


荷物を自分のベットに投げた








「それが女子からチョコ貰えなくってさ!」





「言うと思ってたよ」





「なんだよー
もっと慰めの言葉とかさ・・・」





「だってアンディ、あんなに女の子に詰め寄ったら貰えないよ」





「そうかぁ・・・?
そういや、さっきから匂うのって」









玄関から入って匂った


甘く、今日一日で何度も香ったものの匂いに



俺は一応聞いてみた









「チョコレート
俺、始めてバレンタインって行事聞いてミコノさんに教えてもらったから用意したんだ」





「流石俺のアマタ!!!
俺の嫁!!!」





「現金何だから・・・」












初チョコをアマタから貰える!








・・・と言っても

女子にチョコを貰えなかったのは






『アンディにはアマタくんがいるでしょ?』






からなのだ







あえて言うなら

何のそぶりも見せないアマタに



バレンタインを気付かせるため


女子にたかっていたんだが






アマタはバレンタイン自体しらなかったようだ・・・








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