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□はるうらら。
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「おい。」

お互いの自己紹介が終わったところで、佐吉が警戒心を露にしながら話しかけてきた。

「貴様は一体何者だ。その風呂敷も見たことがないし、服装も見たことがない。…まさか間者か?」

…これは難しいな。
俺未来からきたんだーテヘッ☆とか言ったら、俺だったらそいつに病院に行くことをオススメするな。
でも、だからといって他に説明も出来ないし…
取り敢えずここは正直に話してみるか。
信じられなかったらその時はその時だ。

『どうやら、俺は未来から時を越えてやって来たみたいなんだよねーアハハ…』

「…は?」

だよねー信じられないよねー、俺だって信じられないだから、初対面の人に信じられるわけg「だから、そんな変な着物を来ているのか…」…え?

『もしかして、今の話信じたの?』

「にわかには信じがたい話だが、お前の目は嘘をついていないからな。それとも、嘘だったのか?」

『い、いやいや!そういうわけじゃなくて!
ただ自分でも、信じられないから驚いちゃって』

「ふん…どうせ、住むところもないんだろう。怪我の治療をしてもらった礼だ。私の屋敷に来い。」


…え、ええ!?
良いんですかそんな怪我してたところに包帯巻いただけなのに!
…いやでもこの機会を逃したら、動物に喰われるかのたれ死ぬしか無いぞ。
よし!

『是非ともお願いいたしますっ』

これでとにかく衣食住は確保できたわけだ。
最初はどうなることかと思ったが、何とかやっていけそうだ。





********

『…でかいな』

「まぁ、城だからな。」

やっぱり、城とか見ちゃうとここは戦国時代なんだなーって実感させられるよね。

「さ、佐吉さま!?
帰りが遅いので、半兵衛様が心配しておりましたぞ!
…して、その方は?」

「私の命の恩人だ。門を開けろ。」

「はっ!」

半兵衛様って…竹中半兵衛だよな…
…てことは秀吉もいたりするのか?
うわぁ…やだな。
そういう上下関係みたいなん嫌いなんだよね。

「じゃあ、私が半兵衛様に伝えて来るまでこの部屋にいろ。」

『ほーい』

俺が案内されたのは、10畳くらいの大きめの部屋だった。

落ち着かねー…。






―しばらくして佐吉君が部屋に来た。

「ついて来い。」

『う!?うう、はい…』

…行きますか。





時を駆ける少年
(秀吉さんってでかいのかな…)
(変な事を口走らなければいいが…)


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