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□愛してる。
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「お疲れ様でした。」


僕はそう言ってスタジオを後にした。
僕の職業は正直つらい所がある。それを
承知でやっていりのは確かだが、毎日が苦痛でしょうがないのだ。



帰宅するため車に乗り込もうとすると、誰かに声を掛けられた。


『にの〜!』


しかし、それが誰だかはすぐにわかった。
僕はそいつの声が好きだ。暇さえあればいつもそいつの声が頭を過っている。


「大野さん。」


“そいつ”とは。
そう、同じ嵐のメンバーの“大野智”。
僕が反応するといつもの笑顔で答える。


『乗っていい?』


ダメと言えるはずがない。いや、言えない。この笑顔が素敵すぎて、もっとそれを求めるから。


「別にいいですよ。家でいいですか?」


『ありがとっ!お願いします♪』


またその笑顔。
僕もその笑顔に答えるように小さく微笑んだ。

大野さんを車に乗せ、出発した。




いつからだろう。

僕が“大野智”を好きになったのは…。

ひょっとしたら、出会ったときから好きだったのかもしれない。僕がこんなにも、大野さんに思いを寄せているなんて、本人はきっと分からないだろうな…。



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