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□出会い
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雨が降っている−−−
親に捨てられ、行くあてもない7才のわたしの体力はもう限界
わたし…きょう死ぬかもなぁ…
自分の最期を悟る
でも涙は出ない
泣いてもなにも変わらない事を知ってるから
捨てられたその日
私は一人で
捨てられたその場所で
泣きじゃくっていた
だけど
誰も助けようとはしなかった
ただただ
泣いてる私に同情の目を向けるだけだった
泣いても意味がないのか
体力の無駄なんだ
と冷静に私は思った
『誰かわたしを助けて』
誰も助けてくれないとは思うけど
でも
これで諦めて死ぬのも嫌だった
だから 叫ぼうと思った
だけど
「……っか……はぁ…けてっ…はぅ」
そんな力も残ってなくて…
そのまま意識が遠退いた