CP

□休日
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カーテンの隙間からもれる太陽の光が眩しい。
寝返りをうって手探りで携帯を手に取ると、起きる予定の時間までもう少し。
たまには早起きもいいかなと上体を起こして隣を見ると郭はまだぐっすりと眠っているようだ。
気持ち良さそうにすぅすぅと寝息たてているのを見ると起こす気にもならず、そっとカーテンを閉じて静かにベッドから抜け出た。

顔を洗ってパンを焼いてコーヒーを淹れて。
そうこうしているうちに元々起きる予定の時間になっていた。
お互い休みだけど、今日は溜まった家事をしようと約束していたのだ。
静かに寝室に入ってまだ夢の中の郭の体を揺らす。

「朝だよ、起きて」

普段は寝起きは悪くない方の郭がうーんと頭を振る。カーテンを勢いよく開けると眩しそうに腕で顔を隠した。

「今日は家事をするって約束してたよね?」
「まだいいでしょ、もうちょっと寝よう」

寝ぼけているのかいつもより甘えるような口調が可愛い。
手を取って布団の中に引きずりこもうとする郭の手を制すると、ようやく目を開いた。

「おはよう」
「おはよう」
「こうやって起こされると新婚みたいだね」

そう言って幸せそうに笑う姿が照れ臭くて、それを隠すように布団から郭を引きずり出した。

「朝飯の用意はしておいたから早く来てね」
「よく出来た新妻だね」
「もう!変なこと言ってないで早く家事終わらせようよ」

そう言って寝室を出ようとすると、ふいに後ろから腕をひかれた。

「新婚らしくおはようのキスで起こしてよ」

いたずらっぽく笑う郭についあてられてしまった。目を閉じて掠めるようにキスをすると満足げな顔の郭が目に入った。

「今日は頑張って早く家事を終わらせないとね」

そう呟かれた本当の意味を風祭は終わってから理解するのであった。

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