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□思春期男子といえば
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世間一般の常識では
中学生男子は人一倍そういったことに興味を示し
誰よりも知識と経験を積むことに喜びを感じる生き物だと認識されている

女子のいない男子だけの集団なんかは大抵そういった話しかしない

故に中学生を対象とした東京都選抜も―――(略)
しかし世の中には奇跡が起こるものなのだ



オッサンも混じってんじゃねぇかああああっ!!と言いたくなるような中学生男子の集団・エロの塊選抜(←違います。)に例外者がいたのだ!

しかも二人も!!


今回はそんな二人のお話
(※この先キャラ崩壊につき注意)
練習後

もう西園寺監督にもコーチたちにもとやかく言われない俺たちの自由がきたんだ!!

と思わずにはいられない時間帯


若菜「藤代〜 アレ忘れずに持って来ただろうな?」

上半身裸のままワシワシとタオルで拭きながらおおっぴらに問いかければ
藤代「もち♪三上先輩秘蔵のコレクションからすんごいの拝借してきたよ♪」

パンツ一丁で得意気にブイサインで答える




水野(アレってなんだ…?)
何も気にしてないような顔してちゃっかり人の会話を聞いてる水野

…サッカー以外はなんかタイミングが悪い奴


渋沢「よし、これから皆で鑑賞会だ!!」

いつもの爽やかなキャプスマでとんでもないことを言い出し


一同『うおおおおおっ!』
歓声の声をあげる
水野(鑑賞会…やたら盛上がる仲間…若菜と藤代…!!)
ブシャアアアアァ

何かを察し喜び?の鼻血を盛大に噴射する水野


椎名「なら家に来いよ!映画鑑賞用に高画質スクリーンが完全防音された部屋にあるからさ」


もちろん奴らが観るのは映画なんかじゃない


一同『うおおおおおっ!』

もう室内は

いざ行こう!!仲間と共に!!!

状態である。(Theジャンプ)

そんな興奮しきった男たちの中、 純な二人は



真田(結人何の映画を藤代に頼んだんだ?)
【テンションMAXの若菜とほくそ笑む郭の間で不思議そうに佇んでいる】

風祭(みんなで映画鑑賞かぁ親睦を深めるきっかけになればいいな)
【未だ鼻血が止まらない水野の横で主人公らしく仲間一人一人を見回している】

何の疑いも持たないでいた

――――――――

なんやかんやで椎名宅で鑑賞会が始まろうとしていた

藤代「じゃ、みんないい?」

鳴海「早くしろよ」

藤代「じゃあ…スタート!!」

とリモコンのボタンを押すと

目の前の巨大スクリーン(高画質)に目を背け、耳を塞ぎたくなる光景が広がった

そんな中例の二人は


真田(な、…なんだコレ……!!?)

風祭(…え?え?)

あまりの衝撃で状況を理解できずにいた

風祭「ちょ、ちょっと水野くん…!鼻血が滝みたいになってるよ…!?」

水野「………………」

真田「結人…!英士…!どうしちゃったんだよ…」

口をだらしなく開け画面を食い入るように観る仲間

もう自分たちとは違う世界へ逝っちゃったと悟った時

同時に自分の置かれている状況に気が付いた


そう――ただの映画鑑賞だと思い込み、のこのこと連れてこられて来たものの今現在高画質スクリーンに映るのは裸体の男女が濃厚に絡み合っているシーン(というかひたすら絡み合うだけの映像が永遠と映されている)。防音された室内ということもあってやけに鮮明な音も聴こえる。一際女が高く鳴いたとき、


風祭・真田『ギァアアアアアっ!!!』


二人は無我夢中だった

気づいたら自分の荷物をとると椎名の家を飛び出し河川敷で倒れていた


風祭「…前に…学校の友達がああいうビデオを観れば大人になれるって言ってたけど…」

真田「あんなの観るくらいなら大人になんかならないでいい!!むしろなりたくない!!」

風祭「みんな…早く大人になりたかったのかな…」

真田「……あいつら………廃人みたいになってたな」
風祭「うん…どんなに声をかけても聞こえないみたいだった……」

真田「……俺達は…ああいう風にならないようにしような」

風祭「うん…!」

こうして純な二人は世の中の厳しさを学び
新たな友情を育むこととなったのであった


めでたしめでたし♪
.

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