CP

□安心感
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課題の提出期限まであと少し。
作業から一瞬手を休め時計を見るともう朝の6時だった。
正直、寝てる暇なんかない。
ここのところ、夜遅くまで自主練してから課題をやっていたから睡眠時間を十分に確保できていない。作業をしていたから今日こそ眠ようと思っていたのにまたやってしまった。
ここで寝ると間違いなく遅刻確定。起きれる自信なんてちっともない。
風祭は仕方なくサッカー用品と共に勉強道具もバックに詰め込みだいぶ早めに練習場へ向かった。

もうちょっとだと思っていた課題は、なかなか終わらない。
仮眠しようと思っていたのに、時間は刻々と過ぎていく。
だんだんと焦ってきた風祭は、部室のドアが開いたことに気付かなかった。

「あー!終わった!」

両手を上に上げてうんと背伸びをすると、ふと後ろから声を掛けられた。

「お疲れ」

目の前に差し出されたアルミ缶に振り向くと、椎名が自分の分を持って微笑んでいた。

「熱中するのはいいけどたまには休めよ」

僕が入ってきたのに全然気付かなかっただろと軽くデコピンされる。
椎名がちらりと時計を確認したので風祭も追う。
時刻は7時45分。仮眠出来なくもない。
どうしようかと思案していると、風祭の頭に手が伸びてきた。
そのまま椎名に引き寄せられて、風祭の頭がすとんと椎名の肩に乗る。
数秒後、状況を理解した風祭が真っ赤になって逃げようとするが椎名が許さない。

「時間になったら起こしてやるから」椎名はそう言って寝かしつけるように風祭の背中をさする。
最初は恥ずかしいと駄々をこねた風祭だったが、疲れた体に人肌は心地が良すぎて。
一分もしないうちに風祭は深い眠りへと落ちた。

「おやすみ、将」

一時間後、部室の扉を開いた藤代が声を上げる前に渋沢がしーっと、人差し指を唇に当てる。何事かと渋沢が見守るソファーに移動すると、肩を寄せ合って眠る椎名と風祭がいた。






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