バカと僕とFクラス

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今日は珍しく早めに登校した

でも、明久や康太、雄二なんかはもう教室に来ていた

吉「せめて固形タイプも混ぜてくれればよかったのに」

お腹を摩りながらため息をつく明久

土「ふんふん」

吉「…あれ?何やってるのムッツリーニ」

土「定期計測」

吉「計測?」

土「この学園のバストサイズの統計」

『またそんな変なの作ってるんだー』

土「B、C、A、A、B、D、C、B、A、あっ、G越え!D、A、B、A」

吉「今のGじゃなかった?」

土「あれは偽物」

吉「へぇー。よくわかるなぁ。あれ、これはやけに小さいよね。これってAカップ?」

土「いやいや、Aカップ以降…」

康太が長々とカップの話を始める

島「まっ平らにも人権はあるのよ!!」

美波が明久に技をかける

明久…可哀そう

土「むっ!」

素早く康太がベストポジションを探し始める

ふわっと風が吹き美波のスカートが揺れる

目を見開く康太

シャッターをきるが映ったのは明久の顔

うわ…どんまい

秀「相変わらずにぎやかじゃの」

ナース服を着た秀吉がこっちへやってくる

『秀吉、今日も可愛いね』

秀「なっ!なんじゃと!」

吉「ひえよし…どったのそのかっこ。わかった。僕をいやしてくれるんだねぇ〜」

秀「演劇部の衣装じゃ。看護士の衣装なのじゃが着てみたらまるで女物のようじゃ」

土「それ、看護士じゃなくて看護師」

秀「なんと…。わしは台本を読み間違えておったのか。どうりで下着の前が開かないはずじゃ」

吉「前!?」

秀「上は前が開くタイプだったんじゃが」

島「まったく、何やってんだか」

優「ほんと、恥ずかしい」

何処からか優子が入ってくる

何処からって…ドアからだろうけど

いつ入ってきたんだろ?

秀「姉上!?」

優「いい加減にしてよね、秀吉。あんたがバカやってると私も同じ様な目で見られるんだから」

秀「わしはバカなどやっておらぬが」

優「自覚がないのがバカの証拠よ。Fクラスってだけでも最低なのに、揃いも揃ってバカのオンパレード。同じ学園の生徒としてこっちが恥ずかしいわ」

秀「何もそこまで言わずとも」

優「事実だからしょうがないでしょ。それとも、あれから少しは成績あがったの」

ウッと唾をのむ皆

優「ここは学校よ。遊んでる暇があったら勉強してよね。行こっ、代表」

霧「ん…」

そうして優子と翔子はFクラスから出ていった



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