その他
□君の名前
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じぃー…。
じぃぃー…。
じぃぃぃぃー…。
「な、何見てんだよ」
『もちろん雄二を見てる!』
「自信たっぷりな顔で言うな」
そう言い残して雄二はまた寝てしまった。
『雄二ー』
「何だ」
『私、雄二の……が好きー』
「はあっ!?///」
雄二顔真っ赤(笑)
何か可愛いなぁー。
「何言ってんだよ急に!!//」
目線を逸らし気味の雄二が言ってくる。
『え、何って?私、雄二の名前が好きって言っただけじゃん?』
「…名前かよ」
ありゃりゃ、もしかして落ち込んじゃった?
「…何で名前なんだよ」
『可愛いから!』
「はあ?俺の名前のどこに可愛い要素がある?」
『だって、“雄二っ”て呼ぶときさ、絶対いーっで笑顔になるんだよ』
ほっぺを指差しながら、雄二って名前を呼んでみる。
「そ、そうだな」
『ねっ、可愛いでしょ』
「可愛いかどうかは別だけどな」
『名前の最後がうーっのあれだったらチューする時の顔みたいだよね』
「!?…そ、そうだな//」
あららー、さっきまで顔見て話してたのにまた逸らされちゃった。
『雄j「俺は…」ん…?』
なんだなんだ。
「俺は、お前の名前…好きだぞ」
『名前だけ?』
「もちろん…、お前も」
『お前、じゃなくてー?』
「…紅葉」
『よくできましたっ!』
ギューッと勢いよく雄二に抱きつくと、雄二はそれを受け止めてくれた。
君の名前
(雄二っ、雄二っ、雄二っ、雄二ぃーっ!)
(なんだよ?)
(大好きーっ!)
(お、おう//)
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