その他
□君が好き
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放課後、皆が帰った後の教室に私は取り残された
いや…残ってくれと言われた
『須川くーん。何の用なのかなー?』
てきとーにくんづけして呼んでみる
「す、好きだ!!」
と返された
『…はぁ?』
「俺、紅葉のことが好きだ!!」
付き合ってくれ!!と顔を真っ赤にして言う須川
『ごめんなさい』
頭を下げる
「即答!?いや、頭上げてくれないか…」
そう言われ頭を上げる
「好きな人とか…いるの?」
『誰にも言わない?』
「言わない」
『 のことが好きなの』
「そっか…」
しゅんとする須川
『あ…あのさ…。こんなことお願いするのも悪いんだけど…』
「何だ?俺にできることなら協力するぞ!」
『じゃあさ…。私も…異端審問会に入れてくれる?』
「えっ!?」
『その…好きな人…とか…がさ、変なことしてたら…私も…審議して…裁きたいな…なんて…』
苦笑しながら須川の方を見る
「おう!!わかった!!!じゃあ今日から紅葉も異端審問会の仲間だ!!!」
『えっ!?本当に!!…ありがとう、須川』
ニコッと微笑してから須川の頬に自分の唇を近づける
ちゅっ…
「なっ!!?///」
『今のは私の我儘聞いてくれたお礼。ほんとにありがとっ!!じゃっ、バイバイっ!!!』
「バイ…バイ…///」
笑顔で家へと帰る
天然にやられて
(翌日、学校へ行くと須川は異端審問会にかけられていた)
(す、須川っ!?何があったの??)
(((この者には不純異性交遊の容疑がかかっている)))
(昨日のは紅葉の方から〜)
(((我らの紅葉がそのようなことするわけないだろおお!!!!)))
【実際に私の方からした…。なんて言えないよなぁ…】
(頑張れ、須川)
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