その他
□兄妹
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『暇。だから遊べハゲ』
いきなり辛辣な言葉を発する少女。
その風貌はパッと見中学生、だが一応来良学園の制服を着ている。
そう、これでも一応高校生なのだ。
紅茶を飲みながら優雅に読書をしている。本の内容はかなりグロテスクなものだが…
「何その横暴さ」
てか俺ハゲてないし。と笑いながらPCのキーボードを打ち続ける青年
『じゃぁ死ねノミ蟲』
さらっと流すように毒を吐く
「どうしたらそんなに清々しく言えるの」
苦笑いしながら紅茶を飲む青年
『じゃ、アタシ静雄さんのところ行くから』
カップの紅茶を飲みほし、本を閉じ少女はドアの方へ向かった
「別に静ちゃんのところ行くのはどうでもいいけどさ、1つだけ聞いていい??」
ぴたっと動きが止まり、後ろを振り返らずに
『何、用があるんだったら早くして』
早く静雄さんに逢いたいんだから。あんたなんかに1分1秒も時間を惜しんでられないのと付け足す
「はいはい。でさ、質問なんだけどー。俺のことはノミ蟲なのに何で静ちゃんのことは静雄さんなの」
『あんたみたいなノミ蟲と違って静雄さんはかっこいいもん。』
「あー…そう」
『じゃーね』
そういい残し少女は出て行った
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