バカと僕とFクラス
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雄二へ。
急で悪いんだけど、イタリアへ引っ越します。
姉さんが来たのは、引っ越しの話をするため。
イタリアで母さん達と一緒に住まないか、って。
やっぱり、家族は一緒に居るのがいいと思うから、母さんのところに行くよ。
Fクラスの皆とも翔子とも雄二とも、もう会えないかもしれない。
でも、雄二達に会えたことは僕の人生で1番かけがえのないものだから、
僕のこの思い出を作れたことが今までで1番嬉しかったから、
絶対に雄二の事、忘れたりしないよ。
忘れられるわけないじゃん。
幼馴染だからってのもあるけど、それよりも大切な思いが僕にはあるから。
僕は、雄二が好きだったから。
僕の初恋ってずっと続いてるんだよ。
小さいときからずーっと、雄二が好きだったんだよ。
この想いはたぶんずっと、ずーっと続くと思うなぁ。
何でかって?
だって、好きになってから今までずっと続いてるんだよ?
それに僕の中には、雄二以上にかっこいい人なんて存在しないから。
ずっとずっと憧れの王子様なんだよ、雄二は。
…なんか恥ずかしいこと書いてるよね。
まぁ、もう会う事もないだろうからいっか。
今までありがとう。
大好きだよ、バカ。
P.S.翔子を泣かせるような事があったら承知しないからね。
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