バカと僕とFクラス
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十数分、雄二の寝顔を眺め続けていた。
んー、案外見飽きないものなんだね、寝顔って。
坂「…ん、音葉…?」
『あ、起きた?』
坂「俺…寝てたのか…」
『僕が来たときには寝てたよ』
坂「そうか…。ふぁ…」
欠伸をしている雄二がまた可愛いね。
坂「んで、何しに来たんだ?」
『あ、そうそう。ねぇ、雄二』
坂「ん?」
『ラブレターってどうやって書くの?』
坂「はあっ!?///」
『そんな驚くことでもないでしょ』
坂「…誰に渡すんだよ、それ//」
『うーん…。翔子かな』
坂「それはラブレターじゃねえだろ」
『愛を伝えるからラブレターでしょ。んで、書き方は?』
坂「相手の好きなとことか適当に書けばいいんじゃねえか?」
『ふーん…。なるほど、OK。ありがと』
坂「お、おう」
『じゃ、おやすみ』
雄二の部屋から出て、自室へ入る。
そして、机に向かい手紙を書き始めた。
最後に僕が残せる物はそれくらいだから。
最初に書いたのは明久。次は瑞希。美波、康太、秀吉、久保君、佐藤ちゃん、優子、愛子。それから翔子。そして最後は雄二。
手紙を書き終えて、僕は眠りについた。
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