その他

□かまってちゃん
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波江さんが帰ってから少し冷めたココアを飲みほしソファーに横になる

『…』



「紅葉?」

『…』

「紅葉ー??」

『…』

「俺の家で何してるの?まさか、不法侵入??」

『なっ!!!違うよ!!波江さんが入れてくれたの!!』

「そう、波江がね。何か俺に用?」

『アンタに用なんてない』

「そう」

頷きながら私の横に座る臨也

「で、何があったのさ」

『別に…』

「紅葉って男関係で困ったときしか此処に来ないでしょ」

『別に何もないもん…』

「本当は何かあったんでしょ。例えばー…静ちゃんにフラれた、とか」

『っ…』

「図星か…。ねぇ、紅葉」

『何…よ』

「俺じゃダメ?」

『臨也…』

「静ちゃんなんかじゃなくて俺にしなよ」

『臨也、私…』

「ん?」

『愛してるって言われるより愛してるって言いたいの。だから…ごめん』

「そう、分かったよ」

笑いながら私を見つめる臨也の瞳は辛そうだった

「それでも俺は紅葉のことが好きだから」

『そう…』

俯きながらそう言うと臨也がぎゅっと抱きしめてきた

『いざ…や…』

「抱きしめてほしそうな顔するから」

『私、行ってくる』

「いってらっしゃい。いつでも戻って来ていいよ」

『うん』

かまってちゃん
(しーずちゃーん♪)
(紅葉?)
(私、諦めないからっ!!!)
(お、おう?)



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