バカと僕とFクラス
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教室に入るや否や雄二は教卓へ向かった
坂「みんな!聞いてくれ!Fクラス代表として提案する!俺たちFクラスは試験召喚戦争を仕掛けようと思う!」
秀「なんじゃと!?」
島「試験召喚戦争って…まさか!?」
坂「みんな!このオンボロ教室に不満はないか!!」
「「「「おおありだあああ」」」」
坂「だが、試召戦争に勝利さえすればAクラスの豪華な設備を手に入れることだってできるんだ!」
「「「おぉ…!!!!」」」
坂「我々は最下位だ!学園の底辺だ!誰からも見向きもされない!これ以上下のないクズの集まりだ!つまりそれはもう失うことはないということだ!」
『クズはお前と明久だけだけどな』
吉「音葉ひどいっ!!」
坂「ダメ元でやってみようじゃないか!それに、俺たちにはこいつがいる!」
ビシッと明久のいる方を指差す
坂「ここに居る吉井明久はなんと観察処分者だ!!」
吉「いやぁ…それほどでもー…」
すると瑞希が可愛い手を上げる
坂「なんだ?姫路」
姫「観察処分者ってすごいんですか?」
坂「あぁ、誰にでもなれるわけじゃない。成績が悪く学習意欲に欠ける問題児に与えられる特別体躯だ」
秀「バカの代名詞とも言われておる」
島「全く何の役にも立たない人のことよ」
姫「へぇ、本当にすごいんですね」
吉「だああっ!!穴があったら入りたぁい!」
坂「試召戦争に勝利すればこんなオンボロ教室とはおさらばだ。どうだみんな!!やってみないか!!」
「「「「「おおおお!!!!」」」」」
坂「まず手初めに1つ上のEクラスを倒す」
坂「明久、Fクラス大使としてEクラスに宣戦布告をしてこい」
吉「えっ!?僕?ふつう…会勢力の宣戦布告の使者ってひどい目に合うよね…」
『それは映画や小説の中の話だ。大事な大使に失礼なマネをするわけないだろ?』
吉「…でも」
坂「明久、これはお前にしかできない重要な任務なんだ。…騙されたと思って行ってきてくれ」
吉「…うん」
ゆっくりと頷いてくれた
そしてEクラスへと宣戦布告をしにいった
『…行ったな』
坂「あぁ。ナイス演技だったぞ」
『雄二もな』
坂「お前には敵わねえよ」
『雄二の黒さには負けるけどな』
はっはっはぁっと2人して笑っていた
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