企画

□贋作 白雪姫
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リュウガ
「えー。という訳でだ」

シリウス海賊団は、シリウス号を目の前にして船に入れないでいた。

リュウガ
「演劇祭に参加することになったから、各々ベストを尽くすように!」

ハヤテ
「ええ〜!」

ナギ
「またか…」

ソウシ
「いい加減、この展開も慣れてきたね」

シン
「慣れないで下さい」

シリウス号は今や、物々しい兵隊に取り囲まれている。

その中央には、恰幅のいい赤い巻き毛の女が立っていた。

イヴェール
「借金返すまで、この船は預かっとくよ!」

シン
「一体いくらツケたんですか」

リュウガ
「そうだなぁ。ソウシの賞金額ぐらいか」

ソウシ
「!!」

トワ
「そんな大金…!」

○○○
「お皿洗いだったら、何年もかかりますね…」

リュウガ
「いいじゃねぇか。演劇祭で優勝すれば、それでチャラだ」

大きく笑うリュウガに、一同はため息を付く。



要するに。

リュウガが以前この街に滞在し、娼館で羽目を外し。

そのツケが残っていたため、久しぶりに来たシリウス号はその娼館のオーナー、イヴェールに捕まったのだ。



シン
「海にさえ出れれば、金策の方法はいくらでもあるが…」

ソウシ
「…仕方ないね」

シン
「短時間に事を済ませるには、それしかないでしょうね」

ハヤテ
「船が無い海賊なんて、格好わりぃ」

トワ
「ホントです…」


この街は演劇が盛んらしく、年に一度、街を挙げての演劇祭が行われる。

それに優勝すれば、ソウシの賞金額など比べものにならないほどの賞金が手に入る、と言う訳なのだ。


ソウシ
「ところで、演目は?」

リュウガ
「ああ、ファンに投票してもらった結果」

ハヤテ
「ファン?」

ナギ
「細かいつっ込みはよせ。話が進まねぇ」

リュウガ
「白雪姫が見たいんだと」

シン
「白雪姫?」

トワ
「とすると…○○○さんが白雪姫?」

トワの言葉に、一同が○○○を見る。


○○○
「え?え?あのっ」


ナギ
「…仕方ない、やるか」

ハヤテ
「さっさと片付けちまおうぜ!」

トワ
「きっと可愛いです!」

ソウシ
「そうだね。似合うと思うよ」

シン
「仕方がないな」



リュウガ
「おし!そうと決まれば準備を始めるぞ!!」



一同
「アイアイサー!」





そうして当日。

シリウス団の出番になった。


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