シン
□manacles 2
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○○○
「う、ふぅん」
キスをしたまま、シンはゆっくりと○○○をベッドに押し倒した。
ちゅ、と頬にキスをして○○○を見下ろす。
潤んだ瞳がそこにあった。
シンはふ、と笑うと、手錠の鎖を手に取る。
グイ、と引っ張ると、○○○は両手を上げるような格好になった。
シンはそのまま鎖をベッドヘッドに…と思って止めた。
○○○の両手を絡め取っている鎖を、ベッドにただ押し付ける。
○○○
「シン、さん?」
○○○は、シンに押さえつけられている両手を見た。
シン
「動かすな」
○○○
「え?」
シン
「手、動かすな」
そう言って、シンは手錠の鎖をもう一度ベッドに押し付ける。
シン
「わかったら『はい』と言え」
○○○
「は、はい。え?でも」
シン
「…守れよ?」
あまり良く分かっていなさそうな○○○に、シンは笑うと深い口づけを始めた。
○○○
「ふ、うん、ぁ」
そのままスルスルと、○○○の体に手を這わす。
撫で上げるだけで○○○の声が上擦ってゆく。
シン
「…脱がすぞ」
首筋を食みながら服を肌蹴させてゆくと、柔らかい肌が手に馴染んだ。
自分の服も脱ぎ捨て、○○○の体中にキスを落としてゆく。
手錠のために半端にしか脱がせられない上着が、やけに欲情を誘った。
○○○
「んっ、ん!」
シン
「○○○…」
○○○の胸の先端を柔らかく食む。
腰をなで上げると、ヒクン、と○○○の体が揺れた。
○○○
「シン、さ…」
名を呼ばれ、顔を上げると○○○と目が合う。
○○○は無意識のうちに下ろし掛けていたのだろう。
はっとした顔をすると、腕をまた頭上へと戻した。
シン
「…それでいい」
シンは良く出来ました、とでも言うように、両手で○○○の胸を愛しげに撫でた。
○○○
「ふぁ、んんっ…、ぅん」
臍のくぼみに指を滑らすと、○○○の足がシーツを蹴る様にして動く。
キスをまたいくつも降らしながら、シンは○○○の両足の間に顔を埋めていった。
○○○
「あ!やあっ…はぁ」
丹念に舐め上げると、次第に○○○の足の力が抜けていく。
スル、と○○○の中に指を滑り込ませる。
○○○
「んあんっ!」
足がひくん、と跳ね上がった。
柔らかく溶けるそこへ2本目の指を入れると、バラバラに動かしてみる。
○○○
「や、あ!あ!」
弱いところを攻め上げると、○○○は切なげに声を上げて乱れた。
○○○は時折手錠の方を見るようにして、快楽に酔いながらも必死に腕を下げまいとしている。
シン
「○○○…」
シンは自分でも分かる位に熱を持って名を呼んだ。
ゆっくりと体を起こすと、シンは○○○の耳朶にキスをした。
シン
「ちゃんと出来たな…。褒美だ」
○○○
「んああっ…!」
柔らかく蕩けるようなソコに、シンは己を埋めていった。
シン
「っ、はぁ」
○○○
「シ、ンさんっ!」
己を埋めたまま、シンは○○○の脇から胸へと撫で上げる。
シンは○○○の両脇に手を着くと、ゆっくりと腰を動かし始めた。
○○○
「あ、ッあ、はぁ…」
何度も何度も○○○を穿つ。
手錠は○○○の頭上で揺れていた。
シンはそれに妙な感慨を持つ。
○○○が望めばすぐに外せるよう、手錠の鍵はサイドテーブルに置いてある。
シン
(外したいなら、そう言えばいい)
ベッドヘッドに動かせないよう縛り付けているわけでも無い。
シン
(腕を下ろしたければ、下ろせばいい)
シンの仕置きなんて、たかが知れている。
こうしてベッドで鳴かす位で。
どうするかは、○○○の自由。
それなのに。
○○○
「あんっ、シン、さぁ、ん、んぁっ」
頬を染め、瞳を潤ませながら、シンの命令を甘く受け入れている。
シン
「…ッ!」
そう思った瞬間達しそうになって、シンは慌てて○○○から身を引いた。
○○○
「ふぁ、…?」
そのままシンは、○○○の横に仰向けに横たわった。
シン
「はぁ、…○○○、上に乗れ」
○○○
「きゃ!」
促されるようにして、○○○はシンの上に覆い被さる様な格好になった。
******
シンは己を再び○○○に当てる。
そこはもう、十分に濡れていた。
シン
「○○○…そのまま、体を起こしてみろ」
○○○
「…?」
シン
「ほら」
シンは乱れた服の間を縫うようにして、○○○の鎖骨の辺りに手を添える。
グイ、とそのまま押し上げた。
○○○
「あ…んんぅっ!!」
体を起こす事で、シンが一気に奥まで届く。
○○○は手錠のついている手をシンの腹に置き、震える体をどうにか支えた。
○○○
「は、はぁ、んんっ」
シン
「っ、は、動けるか…?」
○○○
「…え?」
シン
「こう、だ」
シンは○○○の両腰を掴んで少し持ち上げると、手を離した。
○○○
「ん!あっ!」
自分の重みでシンを奥に含んでゆく感覚に、○○○は背を逸らしながら声を上げる。
シンは何度かその動きを繰り返した後、○○○の内ももを撫で上げた。
シン
「○○○…」
じっと○○○を見つめる。
○○○
「…ん」
意を決したように、○○○が腰を上げた。
○○○
「あ、はぁっ!」
シン
「っく、ぁ、」
○○○
「!」
シンの顔が快楽に歪む。
いつも攻め立てられるばかりで、シンのこういう顔を見たのは初めてで。
シンの痴態に煽られるように、○○○は腰を動かし始めた。
○○○
「ん、あ、あ」
シン
「…は、○○○…」
シンが○○○の胸の先を摘むと、○○○の腰が跳ねる。
○○○
「ぁんんっ!」
シン
(!、まずい、な…)
シンは徐に体を起こすと、○○○の唇を柔らかく食み始めた。
○○○
「ん、ふぁ、あ」
シン
「…、ん」
そのままゆっくりと、○○○の背をベッドにつける。
手錠で結ばれた腕を取り、その輪の中に入る。
シンの首の後ろで、手錠の音がチャリ、と鳴った。
シン
「○○○…」
吐息に交えながら名を呼ぶと、シンは○○○を揺さぶり始めた。
○○○はシンに抱きつこうとするものの、手錠が邪魔をして上手くいかない。
シンは動きを次第に激しくしていった。
○○○
「シン、さ、やぁ!、あ!、ああぁッ」
○○○は声を高くして、掠れさせて喘ぐ。
天井の方へと伸ばされる○○○の両手。
そこにある手錠が、チャ、チャリと二人に合わせて音を立てる。
○○○も絶頂が近いのだろう、シンをキュウ、と締め付けてきた。
シン
「○○○、ぁ、好きだ…」
不意に耳元でそう告げられ、ク、と○○○の背がしなる。
○○○
「んんんぁッ!、あ…、あ」
シン
「くぅ…、っ!」
シンはもう一度○○○の名を呼ぶと、○○○の柔らかくうねる最奥で欲を放った。
お互いの息が荒い。
○○○は頬を染め、惚けた顔をしてこちらを見ている。
その僅かに開いた唇にキスをすると、シンは首に回させた腕を掴んで外した。
チャリ、と音を出す手錠ごと、○○○の少し赤く擦れた手首にキスをする。
シンは軽く息をつくと、サイドテーブルに置いたカギを取った。
カチャ、と音を立てて手錠はベッドに落ちる。
途端、○○○が抱きついてきた。
シン
「!、おい?」
○○○
「…」
ぎゅ、ときつく抱きしめてくる○○○。
シン
「…どうした」
無茶をさせたか、と思い、そのまま○○○の背を撫でる。
○○○は背を撫でられて少し落ち着いたのか、小さく息を漏らした。
○○○
「…手錠、やっぱりヤです」
シン
「?」
○○○
「ちゃんとこう出来ないから…」
シン
「…その割には、イイ声で鳴いていたが?」
○○○
「!」
シン
「お前は本当に俺が好きだな」
○○○
「…」
ふ、と体を離すと、○○○はシンにキスをした。
シン
「!」
○○○
「…好き、ですよ?」
シン
「ふん。言ってろ」
○○○
「…はい!」
その返事に、シンは苦笑する。
二人はまた、キスをした。
シン
「まったく…。お前には調子を崩されっぱなしだ」
○○○
「!」
小さな鼻をシンは摘み上げる。
○○○
「シンひゃ…!」
シン
「ま、悪くは無いが」
そう言って、シンは○○○が見惚れるくらい柔らかな顔で、笑った。
end.
*****
シン
余裕なんて無い
でした!