title 夢話

□些細
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「篠原〜〜」
『はい??』

「今日、放課後あいてるか?」
『まぁ・・・。大丈夫ですけど。』

「仕事、頼んでいいか?」


この一言からすべては始まった。
不運だ。
何もかも。


『なんで・・・・なんで。』

あかないの〜〜〜〜!?!?



〜first〜




放課後、クラス委員をしている私は
先生に頼まれた仕事をするため、ここ、資料室に来ていた。

資料室と言っても校舎のすみぃ〜っこにある、ぼろい部屋だ。
古ぼけたドアのノブを回して中に入る。
めったに人が来ないせいか、中はほこりっぽかった。

ちなみに、先生たちもここに来ることはめったにないため、不良のたまり場だったりする。
今日は、幸い不良は一人もいないみたいだけど。

『ほんっと。なんでこんなとこに部屋つくるかな??』

中に入ると、ドアが嫌な音をたててしまった。
早く終わらせて帰ろう。


黙々と作業すること数十分
『おわったぁ・・・。』

意外にはやく片付いた!
私、すごい・・・。ふっ。
この分だと、まだ明るいうちに家に帰れそうだ。


『さぁ〜てと!』
立ち上がり、スカートをはたくと、ドアノブに手をかけた。
そしてグイッと回す。

が。


ガチャ。
ガチャ。
ガチャガチャ。

ガチャガチャガチャガチャ。

『ふっ・・。ははは!いや、まさか!!いくら古いとはいえ、あかないなんてこと!』

ガチャッ!!

・・・。
『・・・あかねえェェ〜〜!!!』

うそでしょ!?!?私、何かした!?!?
その時。
「あぁ〜。うっせ〜んだよ。さっきから。」

ビクッ!!
だ、だれ・・?

奥から出てきたのは学校一の不良君で有名な
高橋啓介君でした。


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