short BASARA夢話

□好きな人
1ページ/2ページ




春のうららかなある日のこと…


「真冬!ちょっと、畑仕事手伝ってくれねぇか?」

『えっ!?私がですかぁ!?…』

「どうせ暇だろ?」
『くっ…暇です…!』

そんなこんなで畑にLet's Go☆
しかし…

『暑くないですか…?今日…』
「そうか?俺は今くらいがちょうどいいが…」
『え〜…おかしいですヨ…』

早くも暑さにダウン。
しかし仕事?を任せられた以上、適当にこなすというのは真冬のプライドが許しません。

『…片倉様はすごいですね〜。毎日こんなことされているんですか…?』

「まぁ、時間がある時はしょっちゅうきてるな…」

『あっ!片倉様!葉っぱにテントウ虫ついてますよ!バッタもいます!』

キャーキャー言っていると、横から小十郎が顔を出す。

「おっ、ほんとだなぁ。虫はなるべく殺すなよ!」

『っっ!!』

「なんだ?」
『いっ!いえ!なんでも!』

びっくりしたぁ。
顔が近いですよ……!

「それにしても、真冬は虫は大丈夫なのか?」
『えっ?虫は…ぜんぜん大丈夫です。むしろ、つかまえたくてうずうずします!』

「珍しい奴だ。女が虫を好きだなんてな!」
『いけないんですかぁ?女が虫を好きになっちゃ!』
「いや、これでお前を畑に誘いやすくなったと思ってな。」

『ああ!なるほど!!』

んっ?
誘いやすくなったとはどういうことだ?


まぁ手伝いがさせやすいてことか!


『草取り終わりぃ!次は…って!うわぁ!!』
「おい!」


ちょうど足元においていたクワに足を引っかけてしまった。

痛みを覚悟して目をつむった_____が

痛くない。
そろっと目を開けると小十郎の顔が目の前にあった。

『うっ!うぁ!すみません!』

そういって離れようとするが、小十郎が
依然として肩をガッチリつかんでいるため離れられない。


『えっ!?と…片倉様?』

「真冬。」

スッと小十郎の手が伸びてきて真冬の頬にふれた。

ビクッとふるえる真冬。

『片倉…様?』

次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ