short BASARA夢話
□好きな人
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春のうららかなある日のこと…
「真冬!ちょっと、畑仕事手伝ってくれねぇか?」
『えっ!?私がですかぁ!?…』
「どうせ暇だろ?」
『くっ…暇です…!』
そんなこんなで畑にLet's Go☆
しかし…
『暑くないですか…?今日…』
「そうか?俺は今くらいがちょうどいいが…」
『え〜…おかしいですヨ…』
早くも暑さにダウン。
しかし仕事?を任せられた以上、適当にこなすというのは真冬のプライドが許しません。
『…片倉様はすごいですね〜。毎日こんなことされているんですか…?』
「まぁ、時間がある時はしょっちゅうきてるな…」
『あっ!片倉様!葉っぱにテントウ虫ついてますよ!バッタもいます!』
キャーキャー言っていると、横から小十郎が顔を出す。
「おっ、ほんとだなぁ。虫はなるべく殺すなよ!」
『っっ!!』
「なんだ?」
『いっ!いえ!なんでも!』
びっくりしたぁ。
顔が近いですよ……!
「それにしても、真冬は虫は大丈夫なのか?」
『えっ?虫は…ぜんぜん大丈夫です。むしろ、つかまえたくてうずうずします!』
「珍しい奴だ。女が虫を好きだなんてな!」
『いけないんですかぁ?女が虫を好きになっちゃ!』
「いや、これでお前を畑に誘いやすくなったと思ってな。」
『ああ!なるほど!!』
んっ?
誘いやすくなったとはどういうことだ?
まぁ手伝いがさせやすいてことか!
『草取り終わりぃ!次は…って!うわぁ!!』
「おい!」
ちょうど足元においていたクワに足を引っかけてしまった。
痛みを覚悟して目をつむった_____が
痛くない。
そろっと目を開けると小十郎の顔が目の前にあった。
『うっ!うぁ!すみません!』
そういって離れようとするが、小十郎が
依然として肩をガッチリつかんでいるため離れられない。
『えっ!?と…片倉様?』
「真冬。」
スッと小十郎の手が伸びてきて真冬の頬にふれた。
ビクッとふるえる真冬。
『片倉…様?』