short BASARA夢話

□ダイスキ
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「真冬!ちょっといいか?」

『はい?なんですか?政宗様。』

「今から城下町まで行くんだが、一人だと小十郎もうるせーからついてきてくんねぇか?」


朝からそんなことを政宗様に言われ、忍びの身でもあるに関わらず、城下町をゆうゆうと歩く、私、真冬。

政宗様のたのみだし!仕方ないよね!


『政宗様。そういえば、今日はなにをしに城下町まできたんですか?』

「Ah〜?だから。そりゃぁ。買い物だ!買い物。」
『何を買うんです?』

「…secretだ。」
『え!?何で秘密なんですか?それじゃ、私は何をしたら…』
「お前はとにかく俺についてきとけばいいんだよ。」
『うあっ!』

頭をくしゃくしゃとなでられ、自然に顔が赤くなる。


「…真冬…お前はなんかほしいもんとかないのかよ?」
『えっ!?私ですか?そうですね〜。』

……。

『私は政宗様と小十郎様、伊達軍のみんながいればほしいものなどありませんよ!!』

「Hm……。そうか。」

『それより!はやく政宗様の買い物をすませないと!』

「そうだな…。真冬。団子くわねぇか?…って真冬!?どこに…!!」

後ろを振り返ると一つの髪飾りの前で真冬は止まっていた。

『あっ!すみません!』
「…真冬。それ…」
政宗は真冬が見ていた髪飾りを指差す。

『えっ!これですか!?いや!別に私はかわいいとかほしいとか思ってませんから!別に!』
「そうか…。じゃ、行くか。」

チラッ。
チラチラ。

『行きましょう!』



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