スレチガイぶるーす
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次の日、佐助がうちにきた。
『さすけ!!!はい!どうぞ!』
「ハルちゃん!ありがとね〜〜!」
『何でいきなりパンなのよ!?自分で行きなさいよね?おかげで私は・・・。』
「まあまあ!はい、お礼!」
『ん?ああ、ありがと。』
「それより・・・。ハルちゃん。なんでお祭りは旦那と行ったの?」
『・・・なんでって。相手がいなかったから。』
「竜の旦那は?何で誘わなかったの?」
こいつ……。
『もう!!佐助は知ってるでしょ!?政宗が私とは行かないって言ったの!!!』
「・・・。竜の旦那が、ハルちゃんといかない?」
『とぼけたって駄目!!私、二人が図書室で話してるの聞いてたんだからね!?』
「図書室・・・!?」
『覚えてないの!?』
「図書室・・・竜の旦那と・・・ってあれか!?!?」
『ほうら!覚えてんじゃない!!』
「ぷっ!!クククッ・・・!」
『なあ!?何がおかしいのよ!?』
「違うよ!!ハルちゃん!あれはお祭りの話をしてたんじゃなくって、夏休み明けのLHR行事の話をしてたんだよ!!」
はい?なにそれ。
『・・・LHR・・行事・・・?』
「そうそう!今年、うちのクラスはお化け屋敷をやるって話で、
それを竜の旦那に話したら、
ハルはそういうのダメなやつだから。
あいつがいかないなら、つまんねぇから、俺は行かないって!」
お化け屋敷……
だめ!確かに絶対いかないし!
でも。
『・・・それって。』
「だから!お化け屋敷に行かないってこと!」
知らないよ。
そんなこと。
はじめてきいたし。
『…じゃあ。もし私が政宗をお祭りにさそってたら…?』
「絶対。竜の旦那は断らなかったと思うけど?」
私のバカ。
勝手におもいこんでただけ…
カンチガイ………
『政宗…!』
私は佐助をおいて走り出していた。
日差しの強い
昼過ぎのことでした。