スレチガイぶるーす

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あと少しで夏休み!!

遊んで!
あそんで!
アソブノダ!!

・・・。
その前に、今日こそは政宗をお祭りに誘わなきゃ・・・。

でもさ。
こういうのって普通、男の子から誘うよね・・・。
仕方ない!!

って。ずうううっとおんなじことを朝から考えて。すでに放課後になってます。

放課後はファンクラブとやらに付きまとわれてるからな。

必死に探します!!

『図書室・・。にはいないよね・・・。』

なんて思ったら。

いました。
そして隣には佐助。

『佐助もいる。けど・・・。チャンスだ!!』

と思ったその時。
ふいに二人の会話が聞こえてきた。

「で。竜の旦那はどうすんの?」
「そうだな。わりぃが、俺はハルといっしょにいかねぇ。」
「ふぅ〜ん?本当に?」
「あぁ。」
「きっと残念がると思うけどなぁ。ハルちゃん。」
「HA!んなこたねぇだろ。」


えっ…?
私?

行かないって?


どこに?

まさか…。

「今日も一生懸命悩んでたよ〜?」
「いくら悩んでもハルは無理だ。」


悩んでたって?

祭りのこと?
政宗は



私と



行きたくないわけ?


気づいたら私は図書室に背を向けて走っていた。

夏なのに不思議と暑さを感じなかった。


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