スレチガイぶるーす
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「おい、ハル。」
『あっ、おはよー…政宗。』
「昨日は何で逃げやがった」
『にっ!逃げたわけじゃ…!なんか、とっさに足が動いて…』
「…。なんだよ。せっかく俺が…」
『えっ?なに?よく聞こえないんだけど?』
そう言うと、ハッとした表情をうかべ、
「なんでもねぇ!」と
席に着く政宗。
なんだぁ!?
とにかく、私の無事は確保されたわけです。
昼休み・・・。
『くう!!屋上がやっぱ一番っすよ!!』
本来なら、うちの学校は屋上は封鎖されているのだが、ハルはある日、鍵が壊れているのを発見してしまった!!
と、まあ、なんともミラクルな話である。
ちなみに、屋上の事をしっているのは、佐助、政宗、幸村。もちろん、ハル。
くらいである。
大の字に寝そべってみる。
すると、戸が開く音が聞こえ、佐助、幸村が入ってきた。
「あれ、ハルちゃんじゃん!」
「ハル殿!?!?」
『やっほ〜い。佐助、幸村!!』
「女の子が何でそんな恰好してるの!!ほら、ちゃんとすわって!!お昼、まだでしょ?一緒に食べようよ。」
『佐助、おかんみたい。』
「ハルちゃん。いまなにか・・・」
『うわあああ!!ストップ、ストップ!お願いだから、箸、おろして!』
空には大きな雲がぷかりと浮かんでいる。
「きもちがいいでござるな。」
『そうだねえ。』
ふいに幸村と目があう。
顔を真っ赤にしてさっとそらされる。
が〜ん。なんで!?
まあ幸村だから・・・。泣
「そういえば、もうすぐ夏休みだね。今年も夏祭りがあるよ!ハルちゃん、いくよね?」
『えっ!?う!!うん、行くと思うよ』
「なんでそんなに動揺・・・。あっ!もしかして独眼りゅ・・・モガ!」
『佐助!!』
とっさに佐助の口を押さえる。
『し〜〜だよ!!幸村がいるでしょ!!』
「ハルちゃん・・・。(かわいすぎでしょ、し〜〜って)旦那は鈍いから大丈夫だよ。」
『でっ!でも!』
「二人とも、何やってるでござるか?」
「ん?」
『へ?』
ハルが佐助の口を押さえた時の勢いで、ちょうどハルが佐助を押し倒すような形になっていた。
「はっ!!!!!!破廉恥でござるあああ!!」
幸村の声と同時に昼休みの終了を知らせるチャイムが鳴った・・・。