short イニD夢話
□ラスト
1ページ/1ページ
にらみ合う真琴と啓介。
両者の間には涼介手作りのチョコレートケーキ。
「いいのか…。真琴…。」
『なにが…??』
「太るぜ。これ食ったら。」
『いいの。今日は一日ダイエットおやすみだから。』
「お前な……んなこと言ってるからいつまでたっても痩せねぇんだろ!」
『うるさいな!?啓兄には大きなお世話だよ!!ていうか啓兄こそ、その歳でチョコレートケーキ大好きとか乙女か!!ってなるよ!』
「別に気にしねぇし!乙女だろうが21歳の大学生だろうが好きなもんは好きなんだよ!」
『うー……どりゃ!』
「はっ!バカが!」
『あっ!返せ!!私のケーキ!』
「取れるもんなら取ってみな!」
啓介はケーキを持つ右手をたかだかと上に掲げる。
こうなってしまえば身長180p越えの啓介のほうが圧倒的に有利である。
『バカ!返せ!じゃんけんだよ!!ずるい!アホ啓介!』
「何してんだ。お前ら。」
『涼兄!』
「アニキ…」
「うるさくてレポートに集中できないだろ。」
『涼兄が作ったチョコレートケーキ、最後の一個なんだけど!啓兄が奪った!』
「奪ってねぇよ!持っただけだろ!!」
「……そのケーキ、俺は食ってないんだけど。」
『……へ』
「……は」
「俺の分、残しといてくれるよな?」
ニコッと黒いオーラを放ちながら笑う涼介。
その瞬間に二人のケーキの取り合いは終わったそうな。
めでたしめでた「めでたくねぇー!!」
(涼兄…そんなに自分が作ったケーキ食べたかったのかな……)
(アニキ、チョコレートケーキ好きだったのか。)
(…ん??今俺は何を…何だ。この空気。)
涼介はレポートに手いっぱいで三日間くらい寝てない(笑)
だから黒涼介発動←
意味わかめ←