short イニD夢話

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『拓海君・・』

「・・何でだろうな。今日、ここに来たのも真琴に会いたくなって・・って何言ってんだ俺。」

気にしなくていいから・・!

照れながら頭をかいている拓海君。

『あのね。私ね。拓海君が秋名に来なくなってから、ずっと不安だった。
・・なんか拓海君は私とは別世界に行っちゃったんだって。拓海君の存在が遠くなった気がした。』

「真琴」

『プロジェクトDの話とか。毎日のように聞いてる。』

だから余計、あなたが私から離れていく・・

近づくこともできない私は、ただ拓海君の背中を見ているだけ

『だから「遠くねえよ。」

『・・・え?』

「遠くない。俺はいつでもお前の、真琴の事、考えてる。」

『たくみくっ・・』

抱きしめられて、動けなくなる。

「・・・好きだ。・・真琴が。」

そうつぶやいた拓海君の声は
夜の峠にこだましていった。







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(拓海君・・・)
(俺・・ずっと、お前の事・・)
(うん、わかったから。ちょっと待って。)
(好きで・・)
(拓海君、池谷先輩達が見てる。)
(・・・・・。)

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