short イニD夢話

□気になる子
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『・・・。』
「いや、やっぱ冬はマフラーだよな!」


『・・・うん。』
「にしても寒ぃな。」


『・・・うん。』
「・・・こうしたらいいんじゃね?」


『うわっ!さわんなぁ!』
「いっだ!」



気になる子



「それで啓介くんのほっぺたはれてるのか!」
『うん。』

「いきなり抱きつかれて、びっくりしたからグーで殴る・・・いかにも真琴らしいわね!」
『沙雪・・・それってほめてんの?』


昼休み
屋上
友達の真子と沙雪と弁当を食べながら、今朝の事を話していた。

「だから!啓介くん、絶対真琴のこと好きだよ!」
『そんなわけないって!幼なじみだからどうせ私をからかってんでしょ。』


「ばかね!幼なじみだからそんな事できんのよ!実際、啓介くん真琴以外の女子と話さないし!」

「そうだよ!真子もそう思う!」

『えっ!?真子まで!』

さっきから話題に出てくる名前、啓介くん、こと、高橋啓介。

真琴の幼なじみ。

ついでに言うと
いわゆるイケメン、である。


「啓介くんのどこがいやなの?」

長い髪を揺らしながら可愛らしく尋ねてくる真子。

『イヤってわけじゃないよ!ただ・・・』


「「ただ??」」


『ん〜〜小さい頃からずっといっしょだったし。今さら?っていうか・・・どうしたらいいかわかんない!』


「え〜〜!?なにそれ!?あんた、本当ダメだわ・・・」

「啓介くん、あんなにかっこいいのに。」

かっこいいのはわかってる。
優しい啓介もおもしろい啓介もはっきり言うと好きだ。

でも・・・。


「・・・分かった。真琴!あんた、啓介くんが女子にもてるから不安なんでしょ!!」

『・・・え゙っ!?んなわけないじゃん!なに言ってんの!?』


じー・・・・・。


『二人とも何よ。その目。』

「あやしい・・・。」

『・・・あのねぇ。そりゃ啓介はモテるけど。私は別に。』


別に。
気にしないよ・・・




 

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