short イニD夢話
□どっちが好きなの?
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あぁ。
どうしよう・・・
『髪。きろうかな〜』
何気なく言った一言に、彼氏である啓介の雑誌を読む手が止まった。
「・・・なんで?」
『えっ・・。結ぶのめんどくさいし。暑苦しいし。』
「・・・・」
なにやら考え込んでる様子。
「いいんじゃねぇの?」
ボソッとつぶやく。
『ん〜。じゃあ・・・』
切るの、真剣に考えようかな〜。
なんて・・・。
「でも、今は切るな。」
『・・なんで!?』
「なんでって・・。その。今は髪、長い方が好きだから。」
それに、切ったらもったいないだろ。
綺麗なんだし。
『あ〜。え〜。うん・・・』
そこまではっきり言われると切る気うせます。
『じゃあ。切るのやめとく!』
私がそう言うと
啓介はぐしゃぐしゃと私の頭をなでた。
本当はさ。
どっちが好きなの?
(髪型はぶっちゃけどっちでも。)
(いいの!?)
(だって真琴は真琴だろ?)
(っ〜////)