short イニD夢話

□不器用
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『ラン!ラララ〜』
「なんだよ?真琴。やけに機嫌いいな。」

『イツキじゃん!』
「何かあったのかよ。」
『ちょっとねぇ〜〜』










今日は大切な約束が入っている。


それは、大好きな拓海君といっしょに帰ること。


それを考えただけで嬉しくって、今ならどこにでも飛んでいけるきがする!


待ち遠しかった今日最後の授業のチャイムが鳴る。




「「ありがとうございましたぁ」」

帰りのホームルームが終わり、教室をでて、拓海君のクラスに行く。

まだ終わってない・・・。


ふぅ〜。と深呼吸。

靴箱で拓海君を待つことにした。






「ごめん。まった?」
『ううん!ぜんぜん!私のクラスもさっき終わったから。』


急いできたのか、拓海君の息がはずんでいた。

「じゃあ。帰ろうか。」
そう言い、足を踏みだそうとしたとき。


「おっ!真琴!」

・・・だれ!?

驚いて振り返ると、同じクラスの男子が私に絡んできた。


「なぁ!真琴。お前がこの前言ってたゲームなんだけどさ!
あったんだよ!俺、見つけたんだぜ?」

『はぁっ!?』

なぜ今それを言う!
他にも言うタイミングはあっただろうが!

「だからさ、帰りよっていかねぇ?場所、教えるからさ!」


『ええぇ!?』
それはまずい。
そんな事はしたくない。

横目で拓海君を見ると、ばっちり目があった。

少し困っているようだった。
「俺は別にどっちでもいいけど・・・。」


そんなの答えは決まってる。

『今日はダメ!先約があるの。また今度ね!』


行こう!拓海君。

拓海君の手をとり、改めて私は歩き出した。




「よかったのかよ。」
『いいよ。別に』
だって拓海君と帰る方がずっとうれしい。


「・・・俺さ。すきだぜ。」

『・・・・は?』
今なんと。


「・・・・あっ。いや!あの、何て言うか。そういう、約束守ってくれるとことかがって・・・」


『あぁ。ね!』
びっくりしたぁ。

拓海君顔赤くないか?

『だって。本当に拓海君の方が先に約束してたし!拓海君と帰りたかったし。』

「・・・俺も真琴と帰れて、すっげーうれしい。」

『・・・え!?あっ。私もうれしいよ!』

拓海君なんかいつもと雰囲気ちがうよ…。



こっちの心臓がもたない!


「じゃあ。俺、こっちだから。」

『うん。ばいばい!』

あ〜あ。
もう終わりか。


それぞれ別の方向に歩き始めたとき

「真琴!」

『・・なに?』

「また、いっしょに帰ろうな!」


拓海君からいっしょに帰ろうなんて言ってくれるとは思わなかった。


私の返事はきまってる。
『うん!もちろん!』



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拓海の好きだぜは、本当はloveの方の好きなんですが、つい言ってしまい、
あわててます。


結局は両思いて事で!


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