short イニD夢話

□乙女心
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奈瀬真琴は



とてもピンチなようです。








「だからぁ。あんまり啓介君にベタベタしないでくれる?」

いやぁ。
ベタベタした覚えはありません。

「ほんと!いつも近くにいるし!」

啓介がよってくるんです。

「自分がかわいいとでも思ってんの?そんなうざったいピンで髪なんかとめちゃってさぁ!」

寝癖直しです。

「とにかく!これ以上啓介君に付きまとわないでよね!ムカつくのよ。あんた。」

だから啓介が私につきまとってくるんですよ。いつも。



その言葉を最後に女子軍団は去っていった。


高橋啓介

私の幼なじみ。
かつ、私の悩みの種。


啓介はもてる。
そりゃあ、もてる。

そんな幼なじみをもった私はいつも大変な思いをする。


啓介は基本、女の子に興味がない。
しかし、私は啓介と幼なじみなため、仲がいい。

たしかに
よく話したりするし、近くにいるわけですが。


『たぶん・・・恋愛の対象としては見られてないでしょ。』


そんなかんじです。


「真琴。何してたんだよ。」

『んー。ちょっとね。』


啓介の事でよびだされてた。
なんて言えない。


「探したんだぜ?ったく。乗れよ。俺の車。」

『もう帰るの?今日は早いんだね〜』

あっ。やば。
啓介の車に乗るところ見られたら
またなんか言われるかも。


「何してんだよ?早く乗れよ。」

『いや!えっとぉ!その、今日はいいや!』

「はぁ!?」

『今日は、涼介にいちゃんの車で送ってもらうから!』

ん?涼介にいちゃんも
もてるからどっちにしても意味ないような。

「なんでアニキの車なんだよ!アニキのには乗せさせねぇよ。」

『・・・なんで?』


「そりゃあ・・・アニキだからだ!」

『意味わかんないし!とにかく!私涼介にいちゃんに乗せてもらうから!』

そういい、歩きだそうとしたとき・・


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