リクエスト

□riya様リクエスト(1414番)
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(ヒメコっていい香りするなぁ。シャンプーかなぁ)


(背中の柔らかい感触は、やっぱアレだよな?・・・胸だよな?意外とデカいんだな//////)



佑助の下心にまったく気付かない一愛は、中谷さんがどうのと話をしている



(そこでしゃべるのやめてくんねぇかな・・・耳に息がかかって変な気分になる)



そうこうしていると、なんとか一愛の家に着いた




(あぁ・・・もう終わりか)




残念そうな佑助を他所にチャイムを押す一愛



しかし、誰も出て来る様子がない


しかたなく一愛は自分のカギを佑助に渡し開けてもらう


ズカズカと構わず入って行く佑助
目についたソファに一愛を座らせると靴を脱がせてやる


されるがままの一愛は少し照れて、視線を落とす
するとテーブルに置き手紙があるのを見つけた



『一愛へ

オトンとオカンは仕事で大阪に行って来る
帰るんは日曜や
ご飯とか自分で作ってちゃんとしいや』




「冗談やろ・・・」


一愛の脱力感が伝わってくる



佑助は心の中でガッツポーズをした


(家の人がいないなら、いろいろ困るだろって言って泊まってやる!!)



瞬時にここまで考えたのだろうか
これもシュミレーションにあったのだろうか

どちらにしても、佑助にイイように転がっている



「あぁ、ボッスンありがとうな。後はなんとかするわ」



「何言ってんだよ?その足じゃいろいろ不便だろ?オレ、居れるだけ居るって」




「ホンマか?助かるわ。ほんなら、2階の部屋に連れてってくれ、暴れて汗かいたからな、シャワー浴びたいねん」



「おぉ・・・」
(シャワー!?どうにかして手伝いたい!!)



着替え一式を取ると今度は浴室に向かう事になる


佑助の興奮は収まりようがない



「ヒメコ、シャワーどうやって浴びんだ?手伝ってやろうか?」



ストレートに聞きすぎだ

「何言うてんの!!?」と平手打ちが決まった


それでも諦めきれずに脱衣室の前にへばりついていた・・・その姿はさながらイモリのようだった







しばらくして一愛がスッキリして出てきた

佑助が真ん前にいたことに驚いてはいたが、一愛はさほど気にもとめず、夕食を作るからとキッチンに運んでもらう


「アンタも食べて帰るやろ?アタシ作りよるから、アンタも汗流してきたらどうや?ずっと背負っとったからやろか?ちょっと臭いで?」


こっちはこっちでストレートすぎだ
いくらなんでも“臭い”はないだろう
しかし、佑助も気にとめなかった


(シャワー浴びろって!!誘ってんの?ねぇ、誘ってんの!??)


別のところで興奮していたから


「や、オレは後でいいや。料理しててなんかあっても、オレがいなかったら助けられねえからな」


平静を装ってはいるが、いつまで持つのか・・・





それでも、一愛が気付くはずもなく「鶏肉あるから、から揚げにしよか」と献立を決めるのに一生懸命だった



 
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