リクエスト
□riya様リクエスト(1414番)
2ページ/5ページ
(ヒメコっていい香りするなぁ。シャンプーかなぁ)
(背中の柔らかい感触は、やっぱアレだよな?・・・胸だよな?意外とデカいんだな//////)
佑助の下心にまったく気付かない一愛は、中谷さんがどうのと話をしている
(そこでしゃべるのやめてくんねぇかな・・・耳に息がかかって変な気分になる)
そうこうしていると、なんとか一愛の家に着いた
(あぁ・・・もう終わりか)
残念そうな佑助を他所にチャイムを押す一愛
しかし、誰も出て来る様子がない
しかたなく一愛は自分のカギを佑助に渡し開けてもらう
ズカズカと構わず入って行く佑助
目についたソファに一愛を座らせると靴を脱がせてやる
されるがままの一愛は少し照れて、視線を落とす
するとテーブルに置き手紙があるのを見つけた
『一愛へ
オトンとオカンは仕事で大阪に行って来る
帰るんは日曜や
ご飯とか自分で作ってちゃんとしいや』
「冗談やろ・・・」
一愛の脱力感が伝わってくる
佑助は心の中でガッツポーズをした
(家の人がいないなら、いろいろ困るだろって言って泊まってやる!!)
瞬時にここまで考えたのだろうか
これもシュミレーションにあったのだろうか
どちらにしても、佑助にイイように転がっている
「あぁ、ボッスンありがとうな。後はなんとかするわ」
「何言ってんだよ?その足じゃいろいろ不便だろ?オレ、居れるだけ居るって」
「ホンマか?助かるわ。ほんなら、2階の部屋に連れてってくれ、暴れて汗かいたからな、シャワー浴びたいねん」
「おぉ・・・」
(シャワー!?どうにかして手伝いたい!!)
着替え一式を取ると今度は浴室に向かう事になる
佑助の興奮は収まりようがない
「ヒメコ、シャワーどうやって浴びんだ?手伝ってやろうか?」
ストレートに聞きすぎだ
「何言うてんの!!?」と平手打ちが決まった
それでも諦めきれずに脱衣室の前にへばりついていた・・・その姿はさながらイモリのようだった
しばらくして一愛がスッキリして出てきた
佑助が真ん前にいたことに驚いてはいたが、一愛はさほど気にもとめず、夕食を作るからとキッチンに運んでもらう
「アンタも食べて帰るやろ?アタシ作りよるから、アンタも汗流してきたらどうや?ずっと背負っとったからやろか?ちょっと臭いで?」
こっちはこっちでストレートすぎだ
いくらなんでも“臭い”はないだろう
しかし、佑助も気にとめなかった
(シャワー浴びろって!!誘ってんの?ねぇ、誘ってんの!??)
別のところで興奮していたから
「や、オレは後でいいや。料理しててなんかあっても、オレがいなかったら助けられねえからな」
平静を装ってはいるが、いつまで持つのか・・・
それでも、一愛が気付くはずもなく「鶏肉あるから、から揚げにしよか」と献立を決めるのに一生懸命だった