リクエスト
□りんご様リクエスト
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加藤希里―――
忍者の末裔にして、生徒会庶務
その身体能力は一愛も一目置くほど
しかし、人前では極端に力をセーブしていた
最近では庶務の仕事時に発揮しているとか
スケット団と仕事で衝突することもしばしば
銀髪でイケメン
ケンカも強い
それだけで、なんだか負けた気分の佑助は、また、物陰から2人の様子を見ていた
「また、そんなん言うて。ホンマは嬉しいんやろ?素直になりいや」
「ふん。あの店の味が分かるのはオレだけでいい」
どうやら、馴染みの店が同じだったらしく、話が盛り上がったようだ
(なんだよ、あいつら。やっぱりお前はそいつの味方なのか?)
「ほんでな・・・」
楽しそうに話をする一愛
まんざらでもなさそうな希里
もやもやとした感情が佑助の心を染めていく
―――――
影浪事件の時には、佑助を忘れて2人で帰った
「影浪と置き去りとか冗談じゃねえ。そもそも忘れるか?自分の彼氏だぞ!」
更谷ののぞき事件の時の発言
『見られたもんは、見られたんだ。怒っていい』
「イラってくんだよな。アイツのそういう発言。ヒメコもヒメコだ。アイツの言葉なんかに乗っかりやがって」
そして、極めつけはこの前の雪合戦
一愛は希里に姫抱っこされていた
「オレが50sを持てる、持てないの話の時に試しに抱えようとしたら、キレてたくせによ。だいたい!簡単に体に触れさせんなよ!!」
―――――
「けっ」とつまらなそうに部室に戻る佑助
そんなことは知らずに希里との話に夢中になってる一愛
あとで佑助の不機嫌さに気付いても原因が分からず、逆にケンカになってしまった
そんなある日1件の依頼が舞い込んだ―――
“鬼姫”を名乗る謎の女による、連続暴行事件
もちろん、一愛は無関係
襲われた者の証言では、本当にゴリラのような顔をしていて、武器は鉄パイプ
ここ数日の間にすでに被害者は十数人
ターゲットはなぜか開盟学園の生徒ばかりという
「ヒメコ、気にすんな!ほら、モモカみたいにお前に憧れて・・・って事もあるしな」
『そうだぞ。本人登場で何も出来なくなる、モノマネとかの可能性もある』
佑助と和義がフォローする
「気にしとらん言うたら、ウソやけどな。そんなでもないんよ。ただ、“鬼姫”はやっぱり力とか暴力の象徴なんかなって思たらな・・・」