リクエスト
□riya様リクエスト(1414番)
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「いじめる方はいつだって冗談
いじめられる方はいつだって本気」
「覚悟はええな!!!」
と、ここまではいつも通りだったが、この後一愛に災難が起きた
サイクロンを振り上げてタチ高の不良を一掃、着地地点にまさかのバナナの皮
すべって捻挫してしまった
―――――
「信っじられへん!アタシがアイツらの相手しとる間、バナナ食うとんたんか?ほいで、その皮をアイツらの足元に置いといたら、なんや。アタシが足すべらせてもうたんかい!!」
「そういうことです。すいません」
彼女に敬語を使うあたりからして、恐ろしいのだろう
少しずつ下がっていく佑助に、ヒョコヒョコと足を引きずりながら詰め寄る
「ほんで?スイッチはどないしてん?なんで居らんのや?」
「あきは・・・用事があるとかで、今日は初めから来てません」
「秋葉原やないかい!!」
足の痛みやらでイライラが収まらない
怒りに任せて佑助を引っ叩きたいところだが、それさえも捻挫のせいでうまく出来ない
「きゃっ・・・」
「危ね!!」
バランスを崩して倒れそうになった一愛を佑助がギリギリで支える
「ヒメコ、悪かった。足が治るまでオレ、お前のサポートに徹する!!」
「おぉ・・・ほんなら、これじゃ活動出来んしな。家に帰るわ。おぶってってくれるか?」
スッとしゃがみ一愛を背負うと、フラフラしながらなんとか家へ連れて帰った
一愛は自分が女の子扱いされていることが嬉しくて、佑助の背中で微笑んでいた
これが、佑助と和義の計画とは知らず―――
一愛がゴミ当番の日
一愛がいないすきに佑助は和義に相談していた
「オレたち付き合い始めてそれなりに経ってるのに、なーんかスキンシップていうの?こう、手を繋いだりとかがないんだよ」
佑助がふて腐れて言う
『ほう、付き合う前からカップルのような振る舞いをしていたから、ラブラブだと思っていたが・・・』
「そうなんだよなー。まだ前の方がヒメコに触れるチャンスはあった」
『それで?ボッスンはどうしたいんだ?』
「もっと、ヒメコに触りてぇ!」
『直球だな。ふむ、軽い怪我をさせるとか?それでボッスンはヒメコの手助けをする体で、始終ヒメコと一緒に居れる』
「いいな!それ!!それで・・・?」
『そうだな、例えば・・・』
今回のような事を具体案として述べる和義
「お前、面白がってないか?」
『何を言う?これはあくまで作戦だ!』
―――――そして今日“いじめ仲裁タチ高バージョン”が実施されたのだ