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□告白
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佑助と一愛だけだったスケット団に、最近、新しい仲間ができた
笛吹和義 通称スイッチ
自作のゴンセーオウセーソフトとかでしゃべる変わったヤツ
一愛同様、あることがきっかけでしゃべるのも外へ出るのも辞めた彼を、佑助が救った
その彼の存在が一愛を不安に駆り立てていた
「なぁスイッチー、このゲームがさぁ・・・」
『あぁそれなら・・・』
カタカタッとタイプ音をたてながら答える
(最近ゲームの話ばっかりや)
あまりゲームをしない一愛には、会話に入る余地がない
2人の時はおのずと会話をする事が多かったのに、今ではまるで居ないかのように、全く会話に参加出来ない
(明日はアタシの誕生日なんよ・・・)
―――――
「ヒメコ、来月誕生日なんだって?」
誰に聞いたのか突然話を振られた
「そうやけど・・・」
「誕生日か!ドンチャンする日だな!!」
どうやらドンチャン騒ぎをする口実が欲しかっただけのようだったが、それでも2人でパーティーと言われて、浮かれる一愛だった
―――――
(どうせ忘れとんのやろ)
楽しみにしてた分、気の沈みようは半端じゃない
(男同士のが話も合うやろし、しゃあないやんな)
一愛がそんな風に思っていると
「おぉ!!明日ヒメコ誕生日なんだってよ!お前もパーティー参加するだろ?つっても、オレらしかいねぇんだけどよ」
と、佑助が切り出した
『楽しそうだな、オレも参加していいのか?』
和義が一愛に尋ねる
「ええよ、人数居った方が盛り上がるしな」
と、答える
しかし、無意識に“2人が良かった”ような表情をしていた
それでも、きちんと覚えてくれてた事に喜びを感じる一愛だった