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□すれ違い恋煩い ☆
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今日は“初”彼の家―――
と言っても、友達の頃に何度もおじゃましてる
それでもやっぱり特別な日に感じるのだろう
一愛は視点が定まらない
「なんか飲み物持ってくるからテキトーに座ってろ」
緊張のせいで心拍が半端じゃないくらいに上がっている
時間がゆっくり流れてるみたいだった
―――事の始まりは昨日の部活
「明日、オレん家来ねぇか?」
ふいを突かれた
ヒマを持て余し雑誌を読んでるところに、背後から耳元に囁かれた
「んなっ///」
しぃーっと人差し指を口元にあて微笑む彼
―――藤崎佑助
(スイッチも居んのに///)
囁かれた耳を押さえ顔を真っ赤に染める彼女
―――鬼塚一愛
あまりにデリカシーがなさ過ぎる佑助に、半ばケンカごしに「好き」と言ってしまった一愛
なんだかんだで、両想いだった2人は付き合う事になった
あれからもう2ヶ月が経とうとしていた
「何の服着よ・・・部屋デートやんなぁ」
1人ファッションショーをする一愛
「明日はボッスン家誰も居らん言うてたし、そない張り切らんでもええよな・・・2人きりなんやし」
「!!―――――2人っきり!?」
ボッ//////
自分で言った言葉で変な想像をしてしまった一愛
「ない、ない!ボッスンに限ってそれはないわ。アイツ僧やし」
そして今―――
(ない・・・と思う。せやけど2人っきりやといらん事考えてまうわ///)