銀→青2
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思えば、子ども扱いされてばかりだった。
怪我の後、飲み物を取りに行こうと歩いた時だって。
”「あれほど用がある時は私に頼めと言っているでしょう! 聞き分けのない子ですね!!」
”
ここは好きかと、尋ねられた時だって。
”『好きです。
ここも、メフィストさんも』”
”「そうですか。それは良かった」”
再度言った時だって。
”『朝も言ったんですけど……私、本当にこの世界が好きなんです。
メフィストさんも……』”
”「……」”
最後に、ぶつかり合った時だって。
”『私、メフィストさんのこと好きでした……っ!』”
”「その言葉、何度も聞きました」”
あなたはいつも、本気にしてくれない。
”「言葉だけの建前で……中身など一つも詰まってない。聞くだけでも嫌になりますよ」”
でも――――