銀→青(短)

□18
1ページ/1ページ




近頃、理事長室にはよく客が来る。



ガチャッ


「あれ!? すみません〜また繋がっちゃったみたいで〜。

いや! お妙さん家のトイレにこっそり入って、隠れて見守ろうとか、そんなことは断じて思っていませんよ!? 

ガハ、ガッハッハッハッ!!」


「……」



――別の日も。



ガチャッ


「しまったぁ!! アニメの予約し忘れたでござる〜!!!!」


「……」



――こんな人も。



ガチャッ


「次はお前でィ」


ドォオオオンッッッ



――ありえない時にだって。



ガチャッ


「うぉ〜! お腹の急降下ァァァ!!!!
ちょ、厠かせ!! 嘘! 貸して!!

お願いしますぅぅう〜!!!!」


「……あちらです」



――そして、年齢問わず。



ガチャッ


「うお!? 新八ぃ! 銀ちゃんいつの間にか部屋リフォームしてくれてるネ!!」

「もう、何馬鹿なこと言ってん、のぉぉお!? ちょ、これ明らかに人の家でしょう!!?

何パクっとんじゃあいつはぁああ!!」


「……」



――種類ももちろん、関係なしに。



ガチャッ


「ハッハッハッ……」


「……犬……?」



――そして、極めつけは。



ガチャッ



『副長! 用意が出来ました!!

今からマヨリーンを……あれ、メフィストさん?』



「あなたもですか、翼……」




今日も、彼の書類は進まない――――



 
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ