銀→青

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メフィストとの距離が近づいているならば、翼は今のまま説得を続けるだろう。


しかし、この期間でそれほどの成果がなければ、きっと翼はネイガウスを庇うに違いない。



もしも翼が前者の行動を取れば、翼がそれほどメフィストを慕っているということになる。


そうすると、最終的なゴール・

”土方の絶望する顔を見る”

ことにも近づいていることになる。




メフィストはニッと笑うと同時に、カチャと音を立てる。


もしその音が更に響けば、ネイガウスの胸に一筋の線が描かれるだろう。


メフィストは笑い、ネイガウスは何もしない。では、翼は、というと……。



カチャ



「……おやおや」



『メフィストさん……その手を引いて下さい。でないと、私……』



「……」



『この刀を、抜きます』



翼は、いつでも抜刀出来る体勢に入っていた。



「……この私に? 本気ですか?」



ある程度予想がついていた結果とは言え、今はまだ途中段階だ。結末は、最後でないと分からない。


メフィストは試していたのだ。今の翼が本気なのか、ただの張りぼてなのか。



カチチチッ



『!!』



メフィストは更に撃つための準備をする。もちろん翼は敏感に反応し、ついに……



ジャキッ



メフィストへ、その刃を向けたのだった。

 
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