銀→青
□23
3ページ/11ページ
それから数分して万事屋は奥の部屋へ通され、その直後に近藤、土方、沖田の三人が来たのであった。
そこからが冒頭部分なのだが……。
「おい、説明してもらおうかと言っているんだが?」
土方がこう言ったきり話が進まない。すると、いつもの癖か新八が身を乗り出す。
「僕もさっき歩きながら聞いたんですが……どうやら銀さん、
翼さんに会ったみたいなんです」
「「「!?」」」
土方達は、いきなりの破壊行動の理由を求めていた。が、聞こえたのはそんなちんけなことではない。
土方は更に瞳孔を開いて尋ねた。
「どこでた!? つーか、てめぇさっき知らねぇって言ったじゃねーか!! あれはやっぱ嘘、」
「その後だ」
「!?」
銀時は静かに口を開く。まだ押さえきれない苛々が抜けないが、そこは大人の対応をする。
さっきの出来事を、隙間なく話した。
「――ってこと。だから俺が見たのは一瞬だったが、あの背丈にあの隊服……間違いねぇ。あれは翼だ。
ピエロみてーなやつに邪魔されてそれっきりになっちまったが、翼が今いる場所はそう危険でもねーとこだ」
「だが万事屋。最初に会ったその天人みたいなのがいるのでは、危険じゃないのか?」
近藤のいうことはもちろんだ。あんなのが日常生活にゴロゴロいれば、きっとそこは安全ではないだろう。
しかし、銀時は思い出す。